埼玉県の保育政策の充実について

令和5年予算特別委員会
◆細田善則委員
次に、保育士の奨学金返済支援について、主要な施策でいうと10ページでございます。

 この保育士の奨学金返済支援は、180,000円5年間ということで、債務の平均を取ってこの金額になったというふうに承知をしておりますけれども、これも先ほどの議論と同様に、市町村の返済支援に依存する、やらなければ、ないというような形で、県内の市町村で格差が生じない、全ての県内の対象者になる制度にできなかったんでしょうか。


◎福祉部長 

 今回の保育士のこの事業でございますけれども、実は既に保育士修学資金貸付事業というのがございます。これは、県内に就職する全ての方が対象になっております。

 今回私どもが立ち上げたものは、例えば県南部の一部では、やはりほかの地域よりも、より保育士の人材確保が非常に困難なところがございます。そういったところのため、また、そういったところからも、是非とも新しいスキームはないのかというふうに県のほうにもちょっとお話もございまして、そういった意味から今回の事業を立ち上げたところでございます。

 ただ、そうはいっても、全ての市町村にこの事業が活用していただけるように働き掛けは行ってまいりたいと存じます。


◆細田善則委員 

 次の観点から申し上げますと、奨学金は、もちろん借りている方も半分ぐらいいらっしゃるということなんですが、残り半分は、何とか自分で自己負担というか工面をして学費を払った方ということがあると思います。そういった方が対象にならないというこの不公平感は、どのように説明いたしますでしょうか。


◎福祉部長 

 今回の事業のスキームでございますけれども、これは奨学金を借りている方に対して支援するということで組ませていただきました。

 なお、県として経済的な支援という意味では、この奨学金の支援だけではなくて、例えば修学資金の貸付事業と新卒保育士の就職準備金の貸付け、こういった事業もございますので、こういった事業が多くの方に御活用いただけるように、更に周知に努めてまいりたいと存じます。


◆細田善則委員 

 次に、同じ内容でちょっと関連がありますので、保育園の入園基準の話でございまして、県内の幾つかの市町村では、居宅リモートワーク、御在宅で勤めている方と非居宅の方に対して、入所の点数の配分が減点をされるというような市町村がございますが、国では、それは差をつけないというような通知も出ておりますが、その通知に従わない市町村に、県として指導する考えはありますでしょうか。



◎福祉部長 

 委員お話しの件につきまして、実際に幾つかの市町村に確認をさせていただきました。そうしたところ、委員のお話のように、点数を低くしているというようなところも実際ございました。そういったことで、居宅内での労働というのは、居宅外での労働かという点のみをもって点数に差をつけるということは、これは好ましくないというのが国のほうの通知で出ておりますので、我々県といたしましては、この通知を踏まえて、市町村に対して改めて周知をさせていただきたいと存じます。


◆細田善則委員 

 テレワークだからといって、中断して面倒が見れるかというとそうではなくて、対外的なことでなかなかそれを中断できないということがございますので、テレワーク推進という意味でも、その是正はお願いをしたいというふうに思っております。

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