日本の超限界集落で原風景の営み体験-Traditional Experience in Rural Japan-
四万十川源流の清流「目黒川」の流れる人口わずか270人の集落での日々の営みをご紹介します。
6月 日本の伝統発酵体験「稲わら納豆」「藍染め」
お味噌もお醤油もお豆腐も全て発酵食品。日本のお家芸でもある発酵文化は、今も目黒集落の営みの真ん中にあります。
7月 原木しいたけの収穫体験
クヌギ(どんぐり)の木に菌を打ち込んで栽培する伝統的な原木しいたけも面白い体験です。稲妻が落ちると菌がびっくり刺激を受けて、たくさん繁殖するのも自然の不思議な面白さですね。
8月 ニホンミツバチの蜜採集体験
日本中で数が減ってきているニホンミツバチですが、自然豊かな目黒集落にはあちこちに蜜箱が仕掛けてあります。
近くに蘭の花、「金稜辺(キンリョウヘン)」を据えると、不思議とミツバチが集まってくると言われています。
9月 豊穣と厄除けのお祭り体験
日本には昔からさまざまなお祭り(神事)がありました。
自然に対する畏敬の念をもって、豊かな作物の実りに感謝をします。と同時に、畏怖の念をもって厄災を祓(はら)う祈りの習慣も、ここ目黒集落にはしっかりと残っています。
10月 四万十川の源流域で出来た新米(稲刈り)体験
日本人の魂ともいえるお米づくりは、水の豊かなこの目黒集落でも盛んに行われてきました。
稲木ハザ掛け(天然乾燥)のある秋の田んぼの光景が、日本の原風景といっても過言ではありません。
11月 秋の味覚三昧
(まつたけ取り、天然うなぎ、川ガニの仕掛け)体験
実りの秋は、天の恵みの食材が満載です。上を向いて口を開ければ、何か落ちてくると言われるほど、目黒集落は豊かな作物がたくさん溢れます。
12月 師走の冬仕込み体験(餅つき)
本格的な冬到来と年明けに向けて、いろいろな準備に追われる季節です。
師(先生)も走るほど忙しいと言われる師走。目黒集落の営みも慌ただしい日々が続きます。
1月 冬場のレアな営み体験
真冬には氷点下にもなる滑床渓谷では、滝が見事に凍る氷瀑(ひょうばく)が見られます。雪の山道をかき分けて登り、なんとかたどり着いて見る青色に輝く滝は見事です。
2月 春の予感、梅の木の剪定体験
立春を迎えると徐々に春の気配を感じてきます。
寒い冬が徐々に明けて、小さな蕾が花を咲かせ、小鳥のさえずりが聞こえてくると、目黒集落にも春の予感がしてきます。
四季をしっかりと体感できるのも、日本の田舎集落の醍醐味ですね。
愛媛県松野町の目黒は、わずか270人の小さな集落です。
しかし、ここには日本古来から続く人の営みが今もしっかりと息づいています。
この豊かな自然と人の営みを私たちはいつまでも守っていきたいと考えています。
おわり。
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