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入所後の父

2021年11月16日(火)

父は老人保健施設に入所した。

入所した週は、
夜中に廊下に1人でいた事が
数回あった。

老人保健施設では、
ベッドからの転倒やケガに対しては、
手当などはするが、転倒自体に関しては、
了承してほしいと契約書に書かれている。
要は責任は負えないということだ。

病院のように、
動いたらセンサーが反応して、
すぐに駆けつけるとかはあるが、
老人保健施設はセンサーはない。
だから、四六時中見守ることは、
老人保健施設はできない。

何故、夜中に父が廊下に
座っていたのか。

それは、父の部屋の前に、
お手洗いがあるんだと思う。
家でも、ベッドから降りたら、
目の前にお手洗いがある。

家の構造と施設の構造が似てるから、
父は、家にいるのと勘違いして、
夜中に、1人でお手洗いに行こうと
していたのかもしれない。

このことを担当職員さんに
話したところ、少し納得された。

施設での父はどのように
過ごしてるのかわからない。
何時にごはんとかは分かるけど。

面会も5分。
ドア越しの面会。
完全予約制。
1週間に一度。
面会できる曜日と、時間帯もあり、
時間帯は1時間くらいで、
その間に1人5分となると、
話もままならない。

この時期の面会の形は
仕方なかった。

母はそれでも、
父に会いに行った。

洗濯物の受け渡しは
決まった時間なら大丈夫。
その時に、差し入れも
持って行っても大丈夫。

こうして、
父の老人保健施設での
生活が始まった。

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