スレスパの並走会に参加してみた。
これに参加した報告記事。
スレスパ並走会やります
— シニカケ (@sinikaka) April 6, 2023
キャラ:アイアンクラッド
シード値BBBGGG
アセンションは1でお願いします
リプで登頂結果のスコア送ってください
4/9の24時まで pic.twitter.com/5WqYVZZrkV
・この記事が想定している読者
筆者の記事投稿ツイートからやってきた、ハースストーンとスレスパに関してのある程度の知識が見込める方。
スレスパ並走会とは？
ググったら記事が出てきたのでこちらを参考にして欲しい。
"Slay the Spire" 、縮めてスレスパ。ローグライクとカードゲームを掛け合わせた大人気ゲームである。プレイヤー達は多くのボスが待ち受ける "塔" を攻略するべく、各階層ごとのカード選択や、 "レリック" と呼ばれるHSで言うとこのアドベパッシブ宝物やBGクエスト報酬のようなシステムを利用し、より強力なデッキを構築することとなる。スレスパはアドリブデッキ構築力と柔軟なカードプレイングが要求されることから、ハースストーン界隈でも慣れ親しんでいる方がちらほら見受けられる。また、最近のSteamセールで割引をされたため、これを機に購入された方(特にバトグラ界隈の方々)もいるようである。
スレスパは他ローグライクゲーム同様にプレイするたびに全く違った展開を味わえるが、これは "Seed値" と呼ばれる "塔" を生成するためのカギのようなものをゲームプレイ時にランダムに設定するためである。逆に言えば、このカギさえ同一であれば同じ "塔" に挑戦することができる。
スレスパ並走会とはこのカギの仕様を活かし、参加プレイヤーごとに同一の "Seed値" を入力して "塔" の攻略に挑み、ゲーム終了時に提示されるスコアについて、より高い数値に挑戦しようという企画である。
並走会に参加した経緯
並走会という存在自体はTwitterでフォローしているスレスパガチ勢の方々のツイートからなんとなくは知っていたが、参加者達は "アセンション" と呼ばれる難易度の最高レベルである "A20" というクラスで塔を生成し、さらにはより多くのスコア獲得のため、"堕落の心臓" と呼ばれる真ボスに挑戦することが多いようである。筆者もそれなりにスレスパに慣れ親しんでいるつもりであるが、本業はあくまでハースストーンであるためA20心臓撃破率は大して高くはない。実際は初心者歓迎のオープンな企画のようだが、スレスパ界隈に参加すらしていない筆者には正直なところ敷居が高い。
一方で、先に記述したように直近のSteamセールにおいてスレスパのセールが行われたことと関係があるのか、最近バトグラプレイヤーを中心にスレスパについてのツイートをする方が増えたように見受けられる。筆者は別にバトグラ界隈に属する人間というわけでもないが (今はなきダリル杯にせっせと参加していたくらい) 、おすすめツイート欄に整列したバトグラ勢のツイートを眺めていたら、どうやらシニカケさん (Twitter：@sinikaka) というバトグラ勢の方が主催でスレスパ並走会が行われるようであった (タイトルで提示したツイート内容参照) 。
ルールはアイアンクラッド使用でアセンションは1で固定とのこと。筆者の普段のスレスパは圧縮ウォッチャーでA20心臓撃破をしたり、A20のサイレントとディフェクトでクソみたいな無限ループデッキを作って2層エリートかボスで爆死する自己満足をしている身であるためアイクラにはあまり詳しくはないが、A1であればまあ心臓はいけるかなと感じたのと、並走会という異世界の楽しみ方を比較的近い界隈の方がセッティングしてくださったこの機会を逃すわけにはいけないと思い、せっかくなので挑戦をすることとした。
並走会に参加した結果
並走会はスコアアタック企画であることから、まずはスレスパのスコア算出がどのようなルールでなされるのかググることにした。
・日本語版wikiの結果
・英語版wikiの結果(日本語版に載ってないお得情報がたまに含まれている)
どうやら、スコア算出方法は完全に公開されており、さらにデッキ構築時点で意識することが可能な方法であることから、点数獲得が可能な幾つかの実績を達成することを目標にして塔を登ることとした。
結果はこの通り (最近MODを導入したため英語版となっているがご容赦)
(また結果はSteam版Seed値で生成されたものである) 。
構築コンセプトは、 "悪魔化" や "リミットブレイク" など筋力シナジーをいかしつつ、スコア実績の "ハイランダー" 、 "呪われた！" 、 "ミステリーマシン" 、 "司書" などをめざすもの。であったのだが、蓋をあけてみれば呪いの枚数は "呪われた！" 実績には一枚たりず、 "？部屋" 訪問回数は14とこちらも一回足りないといった、なんとも中途半端なものになってしまった。幸運にも3層 "？部屋" の "マインドブルーム" イベントで999ゴールド獲得を引き当てたことで、2000ゴールド以上獲得実績の "お金の雨" を入手することができたことと、獲得レリックの "ブルーキャンドル" および "ドゥーブー人形" によって無駄に抱えた呪いカードの扱いに困らなかった点がせめてもの救いである。
主なハイライトは、
①一層13階のエリートで "ブルーキャンドル" を入手したのにもかかわらず直後の "？部屋" イベントでわざわざ50ゴールド払って呪いの削除を行ったとこ。
②四層突入時点では対心臓戦のスケーリーングも防御も足りていなかったが、固定出現のショップで豊富なゴールドを使用し "トカゲのしっぽ" と "ラリアット" を獲得することでそれらの緩和ができたとこ。
だろうか。
結果のスコアは全体の2位で、1位の方は200スコアも獲得可能な "超越" を達成しつつ、ハイランダー達成まであと一枚という余力を残しつつ、合計1715ものスコアを獲得していた。どうやら、ほかのごちゃごちゃしたスコア実績をかき集めるよりも、順当に強い構築を目指して "超越" を目指したほうがスコアを伸ばしやすいのかもしれない。
バトグラ界隈の面々からスレスパガチ勢っぽいかたまで出そろった多様性のある会となり、筆者自身も反省点はあるもののスコアアタックという普段とはちがうスレスパの楽しみ方を体験でき満足できたので、次回以降の並走会もどなたかが開催してくれるのであればぜひとも参加してみたいと感じた。この記事を読んでくださったみなさんも、新拡張までの残り少ない期間、少しだけ味変もかねてスレスパに挑戦（そして並走会に参加！）していただければ幸いである。
おまけ：スコア獲得実績について考察
スレスパ日本語wikiに一覧化されたスコア獲得実績をもとに、本並走会に参加するにあたって筆者が考察した内容について、僭越ながらおまけとして公開したいと思う。普段バトグラ界隈の方々がTwitterや各種配信を通じて、各々のプレイング情報を公開し、コミュニティの発展に参画している様を遠目に眺めており、筆者自身もなんとまあホカホカコミュニティなことなんだろうと感じている今日この頃である。そこで本記事を通してその真似事をすることで、ハースストーンスレスパ界隈の更なる発展を願いたい所存である。
各実績名称はスレスパ日本語wikiを参考にしたが、どうやらSteam版とコンソール版で和訳が異なっているようである。本記事ではすべてSteam版に統一してある。
"到達した階層(n)" (n x 5)点
名前の通り。心臓撃破まで行ければ計56階層＊5のスコアを獲得できる。
"敵モンスター撃破数(n)" (n x 2) 点
名前の通り。ところで後述の通り "ミステリーマシン" という "？部屋" に突入した回数が15以上の場合に25点もらえる実績がある。仮に15回分のモンスター戦の分岐を無視して "？部屋" に訪問した場合、5点分の損をしてそうな気がするが、実際にそういう分岐をする "Seed値" が存在するのか疑問であり、また "？部屋" においてモンスター襲撃イベントを引いた場合、この実績と "ミステリーマシン" の両方にカウントされる仕様があるようなので、基本的に "？部屋" 選択は間違っていない気がする (もちろん十分にデッキ構築ができていない時点で "？部屋" に特攻するのは危険だが、本並走会のルールがA1固定であることから、デッキの不足分は十分にプレイングで補うことが可能であろう) 。 "？部屋" におけるモンスター襲撃確率は10% (さらに回避するごとに10%ずつ増加)であるため、 必ず襲撃回避できるレリック "数珠ブレスレット" を入手してなければ、問題なくモンスターとも遭遇できるだろう。
"エリート撃破：序章(n)" "エリート撃破：シティ(n)" "エリート撃破：彼方(n)" 順に (n x 10) 点、(n x 20) 点、(n x 30) 点
名前の通り。エリートはガンガン踏みに行ってよいし、踏みに行けるような構築にすべきである。
"ボス撃破(n)" nに応じて50～750点
名前の通り。こちらはｎが増えるごとに獲得点数も非線形に増加していき、A19までであれば心臓撃破まで到達すれば500に点、A20では750点獲得することが可能である。ところで三層 "？部屋" イベントの "マインドブルーム" における固有選択肢で一層ボスと再戦することが可能だが、これは撃破してもこちらの実績にはカウントされない。
"アセンション(n)" 獲得スコアに (n x 5) ％の加算ボーナス
名前の通り。すべての獲得スコアにボーナスがかかるわけではないようだが、日本語wikiと英語wikiで内容が異なっておりはっきりしない。ただノーダメージ撃破系実績に加算が加わることは無視できない要素である。
"スピードスター" 25点
60分以内に挑戦を終えると獲得。当然だが途中で敗北した場合は入手できない。
"光の如く" 50点
45分以内に挑戦を終えると獲得。 "スピードスター" とは重複しない。本並走会では割と急ぎ目にプレイして35分クリアであったため、A1であれば時間に余裕があるように思われる。必ず達成すべき実績であるため、並走前にトイレに行っておくべし。
"ハイランダー" 100点
デッキに同名カードが2枚以上存在しなければ獲得。ただし初期デッキ (ストライク防御など) はカウントせず、アップグレード版はカウントされる。要するにレノデッキを作ればよい。本並走では一層ボスレリックで "パンドラの箱" を獲得したため、それまでに獲得したカードが重複してしまうという事態が発生してしまった。これはかなり特殊なケースだと思うが、二層での "パンドラの箱" 入手は注意したほうがいいかもしれない。
"マネー、マネー(n)" 25点
1000ゴールド以上獲得した場合に獲得。 "？部屋" にはゴールド獲得が絡むイベントがかなり含まれており、特に一層の "サ・サ・サ・サ・サーペント"、 "黄金の偶像"、 二層の "しゃれこうべ"、 "コロシアム"、 "馬上槍"、三層の "紅の覆面王の墓石"、 "マインドブルーム"、 "モアイ"、階層共通の "黄金寺院"、 "変化のルーレット" は多くのゴールドを獲得できる。心臓撃破を目指すのであれば四層に確定でショップが出現するため、ゴールドが余るということはまずない。
"お金の雨(n)" 50点
2000ゴールド以上獲得した場合に獲得。 "マネー、マネー(n)" とは重複しない。本並走ではなぜか達成でき、終了時点で100ゴールドも余ってしまった。
"ゴールド大好き(n)" 75点
3000ゴールド以上獲得した場合に獲得。 "マネー、マネー(n)" および "お金の雨(n)" とは重複しない。こんなん達成できるわけないやろ。
"ミステリーマシン(n)" 25点
"？部屋" に15回以上訪問すると獲得。本並走では14回だったが、それでも上限ギリギリの到達数であったため難易度の高い実績かもしれない。二層以降の "？部屋" はプレイヤーに有利なイベントが目白押しなため積極的に踏みに行きたい。
"収集家(n)" (n x 25) 点
同名カードを4枚以上所持 (ただし初期デッキのカードはカウントしない) し、そのセット数に応じて25点獲得できる。コモンカードでかろうじて達成可能な実績かつ、それでもようやく25点しか獲得できないことを見ると、こちらではなく "ハイランダー" で100点狙うほうが順当であろう。
"パウパー" 50点
レアカードを一枚も持っていなければ獲得。ウォッチャーであればほかの実績を達成しつつ心臓撃破が可能でかもしれないが、ほかのキャラではA1であっても厳しいだろう。一層ボスまでの過程で、プレイヤーに有利なレアカードが出てなければ目指すことを考えるかもしれないが、そうであっても "呪われた！" などの高得点の実績と両立はあきらめ、無限ループなどのレアカード抜きでも心臓撃破が可能な構築を目指すのが妥当である。
"呪われた！" 100点
デッキに "呪い" カードが5枚以上含まれていれば獲得。 "呪い" カードを入手できるのは特殊な "レリック" や "？部屋" イベントに多く、特に "呪いの鍵" 、"ダークストーンの護符" 、"ドゥーブー人形" 、"ブルーキャンドル" といった "呪い" 関連レリックが出現した場合は積極的にピックし、実績解放を狙うと良い。 "呪い" カードの獲得は "ミステリーマシン(n)" 、 "司書" 、"お腹一杯" などの他実績にも関与するので、低アセンションにおいては受けの広い実績かもしれない。
"司書" 25点
デッキ枚数が35枚以上であれば獲得。デッキ枚数を増やすことで "呪い" カードのデメリットを緩和することができるが、 "ハイランダー" とは相性が悪くなる。ショップレリックである "太陽系儀"、 "？部屋" イベントの "幽霊議会" や "センサリーストーン" などの複数カードが獲得できるイベントは積極的に利用したいところ。
"歩く百科事典" 50点
デッキ枚数が50枚以上であれば獲得。 "司書" とは重複しない。これほどのデッキ枚数で心臓撃破するのだけの安定した構築をするのは厳しい。ましてや "ハイランダー" との両立はまず不可能である。
"お腹一杯" 25点
最大HPを15以上増加させた場合に獲得。アイアンクラッドのレアカードである "捕食" や "呪い" 関連レリックの "ダークストーンの護符" との相性が良い。
"ぎゅうぎゅう詰め" 50点
最大HPを30以上増加させた場合に獲得。 "お腹一杯" とは重複しない。"ダークストーンの護符" を入手した状態で "呪い" カードを5枚獲得すればよいと考えれば、案外達成可能な実績かもしれない。
"ピカピカ大好き" 25点
"レリック" を25個以上獲得した場合に獲得。筆者のデスクトップ環境では、25個獲得するとちょうど一覧の2ページ目に突入するため視覚的に把握しやすい実績。 "マネー、マネー(n)" などを目指せば自然と達成できるが、そうでなければ20個前後が限界だろう。
"クソ！" マイナス1点
全階層共通の "？部屋" イベントである "焚火の精霊" (任意のカードを一枚削除することでHP回復や最大HP増加ができるイベント) において "呪い" カードを削除することで獲得可能なレリック "精霊のふん" を入手したままゲーム終了すると獲得。たかが1点の減点なのでそこまで気にすることはないが、気になるならヌロスイベントで "レリック" 削除を狙うと良いだろう。A1の並走挑戦において"呪い" カードを削除するメリットはあまりないので、 "ストライク" や "防御" などの明らかな弱カードや、"ハイランダー" 挑戦のために利用するのが良い。
"チャンピョン(n)" (n x 25) 点
エリートをノーダメージで撃破するごとに25点獲得。正直なところよほど完成度の高いデッキか無限ループデッキでなければ達成は厳しく、上記に挙げたデッキ構築系実績との両立は厳しいだろう。
"パーフェクト(n)" (n x 50) 点
ボスをノーダメージで撃破するごとに50点獲得。 "チャンピョン(n)" と同様、正直なところよほど完成度の高いデッキか無限ループデッキでなければ達成は厳しく、上記に挙げたデッキ構築系実績との両立は厳しいだろう。ところで三層 "？部屋" イベントの "マインドブルーム" における固有選択肢で一層ボスと再戦することが可能だが、これは撃破してもこちらの実績にはカウントされない。
"超越" 200点
3体以上のボスをノーダメージで撃破すると獲得。 "チャンピョン(n)" とは重複しない。 "チャンピョン(n)"および "パーフェクト(n)" と同様、正直なところよほど完成度の高いデッキか無限ループデッキでなければ達成は厳しく、上記に挙げたデッキ構築系実績との両立は厳しいだろう。ところで三層 "？部屋" イベントの "マインドブルーム" における固有選択肢で一層ボスと再戦することが可能だが、これは撃破してもこちらの実績にはカウントされない。
"オーバーキル" 25点
任意の戦闘において、一度に99ダメージ以上与えると獲得。通常の"アタック" カードによる攻撃だけでなく、"毒" や "点穴" などといったデバフによる間接ダメージによっても達成可能である。
"コ・コ・コ・コンボォー！" 25点
任意の戦闘において、一度に20枚以上のカードを使用すると獲得。ループ系のデッキが完成した場合は自然と達成することになる。
"ハートブレイカー" 250点
"堕落の心臓" を撃破すると獲得。スレスパにおける真のボスである "堕落の心臓" はある特殊な条件を達成することで挑戦可能である。ここまで読んでなおスレスパをプレイせずに心臓を味わっていない方は、ぜひゲーム内で確かめてほしい。スレスパは現在、Steamで2,570円で購入可能である。
だらだら書いていたら長文となってしまったが、ここまでお読みになってくれた読者の皆様への感謝を表明し〆させていただきます。
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