④【木谷哲也 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。
受け継いできた「もの」をテーマに、能楽師の魅力を伝えるこのインタビュー企画。今回で4回目となりました。
輪島出身で、お祖父様が能楽師だった木谷哲也先生。お祖父様とつながる大切な「もの」を持ってきていただきました。今月の五雲会では「是界」を勤められます。舞台で心がけていること、また、去年、書生から正式に能楽師として独立された心境も伺いました。
――哲也先生が「受け継いできたもの」は何ですか?
この唐織紐です。僕の祖父、山田太佐久は能楽師として舞台に出てはいたんですけど、僕が