⑳【田崎甫 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。
今回の五雲能で「高砂」を勤める田崎甫先生。
夜桜能の運営に携わる中で気づいたことや、能の英語版イヤホンガイドについてもお話をお伺いしました。
甫先生にとって「つなぐ」とは?
――甫先生が「受け継いできたもの」は何ですか。
私の場合、「受け継いできたもの」ではなくて「勝手に受け継ぐと決めたもの」なのですが、それは「夜桜能」です。毎年4月に靖国神社で私の芸父(田崎隆三)が催しておりまして、私も子どものころから携わってまいりました。
屋外で行う薪能の中では大きい規模に成長したと思