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宝生流能楽師をもっと身近に。インタビュー記事

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2021年11月の記事一覧

⑯【亀井雄二 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

今回の五雲能で「女郎花」を勤める亀井雄二先生。 子方時代の舞台写真や、今年の夏に初舞台を迎えたお嬢様とのお写真も掲載しています。 雄二先生にとって「つなぐ」とは? ――雄二先生が「受け継いできたもの」は何ですか。 僕が受け継いできたのは、身長ですかね(笑)。僕はあまり背が高くないので、「能舞台に丁度いい身長だ。」とか、「お前は装束を着けやすい。」と言われたことがあります。胴長短足なので(笑)、着物が似合う体形だそうです。身長は自分ではどうしようもできないことなので、親から受

⑮【金森秀祥 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

11月の月浪能で「三輪」を勤められる金森秀祥先生。 約40年間師事していた金井章先生とのお話をたくさんお聞きしました。 秀祥先生にとって「つなぐ」とは? ――秀祥先生が「受け継いできたもの」は何ですか。 私の師匠というのが金井章(かないあきら)と申しまして、金井雄資さんのお父様です。この掛け軸は、金井先生が詠んだ俳句を軸装していただいたものなんですよ。 私が引っ越しをして稽古場を新しくするにあたり、先生の書をかけると、なんだか先生の目があるようで本気になって稽古できるの