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宝生流能楽師をもっと身近に。インタビュー記事

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2021年3月の記事一覧

④【木谷哲也 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

受け継いできた「もの」をテーマに、能楽師の魅力を伝えるこのインタビュー企画。今回で4回目となりました。 輪島出身で、お祖父様が能楽師だった木谷哲也先生。お祖父様とつながる大切な「もの」を持ってきていただきました。今月の五雲会では「是界」を勤められます。舞台で心がけていること、また、去年、書生から正式に能楽師として独立された心境も伺いました。 ――哲也先生が「受け継いできたもの」は何ですか? この唐織紐です。僕の祖父、山田太佐久は能楽師として舞台に出てはいたんですけど、僕が

③【東川光夫 先生】宝生流能楽師をもっと身近に。

今回から「つなぐ」をテーマに、能楽師の先生方が親や先輩から受け継いできたものをご紹介していきます。 東川光夫先生は3月の月浪能で「高砂」を勤められます。高校生の頃から能に興味を持ち、大学時代は宝生流のサークルに所属し、年間たくさんの能楽の公演を観に行かれたほど能が大好きな東川先生。つないできた大切なもの、能の世界との出逢いや学生時代のお話など、盛りだくさんな内容になりました。 ――東川先生が「受け継いできたもの」は何ですか? 佐野萌先生の原稿用紙です。先生はご自分の会の会