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ひょうが降って車がボッコボコになりました。

4月16日のもうすぐ8時という時間。
春なのに雪もほとんど降らない姫路なのにひょうが降りました。

まずは突然の雷からはじまり、バリバリとものすごい音がして、雨にしては異常だと思い夫と外に出たところごらんの通り。


ゴルフボール大の大きなひょうでした。呆然とするしかなかったですね。夫は幼児みたいにはしゃいでいましたが、私は不安で仕方なかった。屋根のない駐車場に愛車を停めているんですから!!

ひょうがやんでしばらくして車を見に行くと、ルーフからボンネットから窓の枠のラバーまでボッコボコ。

悲しくてたまりませんでした。

すぐさまディーラーの私の担当のS氏にどうすればいいのかメールで問い合わせたところS氏からの即レスには

「僕の車もボコボコです」

と私にはまったく必要ではないかもしれないけど、S氏がどうしても言いたかった情報が書かれていました。

のちに分かったことですが、ひょうでボッコボコになった車は近隣一帯で1万台にものぼるそうです。

この時その情報はなかったのですが、車両保険が適用になることと、保険屋さんのチェックがくるまでにかなり時間がかかるだろう、とのことでした。フロントガラスやリアガラス、ミラーが割れるような被害に遭っている方もいて、ボッコボコよりも車が使えない状況の方から優先されるということでした。

車両保険が適用なのか。じゃあボッコボコは直してもらえばいいよね、と安心したのですが、まあ中々保険屋さんから連絡が来なくて……ですね。

結局保険屋さんの被害確認ができたのが2ヶ月後の6月でして、それまで毎日ボッコボコの車に乗っていたわけです。

愛車のボッコボコが視界に入るたび、なんかこう自分の身のうちの何かが少しずつ少しずつ削られて行くような気持ちになっていたのですが、まあ車両保険がきくわけだし、修理をしてもらえばこのもやもやした気分もそのうち晴れるだろう。

そう、思っていたのだけれど甘かった。

とあるお客さま(私は夫と2人で飲食店を商っております。そのお客さまですね)に以前車関係で働いていた方がいて、世間話に車がボッコボコになった話をしたところ、

「ルーフは直したら雨漏りするようになるから絶対だめ。しかも事故車両扱いになるしね」

と言われ「マジか、え? 本当に?」でもまあディーラーでそこも確認すればいいか、と保険屋さんのチェックが終わりディーラーへ。

「ルーフを直すのはお勧めしません。雨漏りするようになったり、ギシギシきしむような音がでるんで」

マジかあ。

「車両保険を頭金に買い換えることもできますが……」

私の愛車は四年前新車で買った現在は販売が終了した車種。サイズ感が私にも家族にもちょうどいい。ずっと赤い車に乗りたかったんですが、ようやく希望通りの赤い車で、大事に乗り続ける予定だったのです。

「買い替えは考えたくないんですよね。ボンネットだけ直そうかなあ。うーん」

悩みながらそう答えると、保険屋さんの査定が終わったら連絡しますと言われ、その場は自宅に帰ったんです。

夫とも話し合い、まあ乗れることは乗れるし、ボンネットだけ直して車両保険の残ったお金は次の車を買う時の資金にしたらいいよね、という結論に……。達したはずだったんですが。


直せない、買い替えないとなるとやたらと目に入るボッコボコのルーフ。

私はそんなに車にこだわりはないと思ってたんですが、ボッコボコの車体を見るたびになんだか気分が下がるんです。出かけたいという意欲も薄くなる。

いつも車に乗る時無意識に気分が上がってたんだなということに気づいてしまいました。

この気分が下がる状態が、あと何年続くの? 次に買い替えるとしたら、最低でも5年とか?

そう考えるとますます気分が下がってしまいました。

毎日、それの繰り返し。

これはよくない。本当によくない。でもまだまだ子どもたちにお金がかかるし、今このタイミングで買い換えるのはコスト的に考えると無駄遣いの部類に入るのでは?


ぐるぐると何周も考えてから、夫に相談しました。

「まあ、そこまで下がるんだったら買い換えたら? それにこないだ保険屋の被害確認の時の台車のハイブリッドカー、乗り心地がよかったしな。まあ、好きにしたら」

きっとそうだろうとは思っていたけど私の判断に任せてくれました。
何度も何度も考えに考え、ものすごく悩んだのですが、このままでは車だけでなく私のメンタルがボッコボコになるなと思い買い替えを決意しました

ううう。痛い出費ですが想像していたより車のボッコボコは私の精神衛生にはよくなかったんです。

そうとなったら、すぐさま動かないといけません。ボッコボコになった車の車検が10月。前回の購入時にも痛感しているのですが、最近新車をオーダーしてから納車までの期間は車種によっても違いますが想像しているよりはずっと長い。

タイミングよく、ディーラーのS氏からメールが来て、修理代の見積もりがでたということで相談に行くことに。

神妙な面持ちで見積もりをこちらに見せるS氏。どこを直すかと考えてくれていたようなのですが……。

「あの、もうルーフが直らないのが自分にとっては気持ちが下がり続けるので○○の特別仕様車に買い替えようと思うんですけど」

「!!!!(明らかに驚いていたS氏買い替えは考えていないと最初に言っていたので無理もないんです)ああ!そうですよね。分かりました!」

それからまず納車がいつになるかを聞いて、9月の頭になると聞いてホッと一安心。

あまり、気が進まなかったのですがもうこうなったら新車がくるのを全力で楽しみに待とうと思います。

90代の方が姫路でこんなことは初めてだ! とおっしゃっていたくらいなのでもうこんなことは2度とないとは思うのですが、もし万一また同じサイズのひょうが降ったら……。

何としてでもルーフだけは守る! ルーフに敷布団をかけて死守するぞ! と心に誓った私なのでした。



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