【マンスリー星読み】6月の気配

こんにちは、ベンディです。6月になりました。
今月の星の動きについて、順を追いながらお話したいと思います。
(気づけば2千文字越え。気長な方、よろしければご覧ください)

6月と言えば夏至です。夏至といえば夏の始まりですが占星術では太陽のサインが蟹座に移動する日を云います。蟹座は12サインの4番目で牡羊座から始まったサイクルのはじめの終着点。それまでの3つのサイン(牡羊・牡牛・双子)をまとめる性質となります。「いろいろあったけど結局今はこれが落ち着くな」と安心したり「一人だけでしまっておくのは勿体ないから誰かと共有したい!」と息巻く段階です。起承転結でいえば「結」。蟹座に太陽があるのは大体6月20日付近から約1か月ですが、毎年この時期は上のような気配を意識して過ごすとよいということになります。

ところで今は蟹座のひとつ前、双子座の季節です。5月20日付近から約1か月間は太陽が双子座に位置しており、6月1日現在の太陽は双子座の11度付近を運行中です。先ほどの起承転結の例でいえば双子座は起承転結の「転」にあたります。これは双子座期間がアクシデントにあいやすいとかではもちろんなく、自ら状況を動かすアクティブな姿勢が是とされる時期ということです。
双子座期間では先入観を捨てて試行錯誤したり普段触れない世界にどんどんアクセスしたりと、一言でいえば童心に返るような雰囲気を意識するとよいです。横道に逸れることや予測不可能な状況を肯定的に楽しむことで、次の蟹座の季節においてほんとうに大事なものを確信する、という流れです。
つまり、双子座は「転」のサインなので今現在なかなか思うように進まなくても結論が出なくても、焦らなくていいということです。このいかに後ろ髪曳かれず割り切れるかということが双子座期間では重要といえるでしょう。

前置きが長くなりましたが、最近は上で述べた割り切りの良さがなかなか発揮しずらい星まわりとなっていました。双子座の支配天体である水星は牡牛座後半で逆行中、かつ水瓶座土星とスクエア(※画像は先日5/30の新月)。
逆行水星は内省を促し、土星はアスペクトする天体に具体性や秩序をもたらします。よって「こんなことしても意味がないのではないか」等、好奇心を理屈で抑える方向に傾きがちといえます。反対にアグレッシブな牡羊座火星と木星は高揚感でもって決断しようとするので、動きたくても動けない、バランスがとりにくいと感じる人も多かったのではないでしょうか。

5/30新月のチャート

6月3日には水星の逆行が終了し留モードに。その後順行へと転じ、土星とのスクエアも解除へ向かいます。いっぽうで双子座太陽は魚座海王星とのスクエアがタイトになっていきます。過去の経験や現実に則したことよりも未来の夢や空想(今ここにはないもの)へと関心が強まっていくというふうに、それまでとはなんとなく雰囲気が変わってくるでしょう。個人差はあれど、大なり小なり陶酔感や解放感を感じやすい時期といえます。特に、6月11日付近は水星×冥王星のトラインと金星×天王星合が同じタイミングで、どちらも牡牛座サインで形成されます(下図)。牡牛座は所有や五感を司るサインで、今まで執着していたことを手放すなどの価値観の転換に関わるかもしれません。

6/11のチャート

6月14日には双子座ー射手座の23度付近で満月を迎えます。

6/14満月のチャート

このチャートで特徴的なのが海王星を頂点とした柔軟宮のTスクエア(複合アスペクト)です。柔軟宮のTスクエアは一般的に思考が交錯し混乱につながりやすいと言われますが、この満月では水瓶座の土星がバッチリ調停をしています。土星は海王星とも30度を形成しているので(ほぼ誤差なし)、魚座の海王星の茫洋さをいい具合に現実に落とし込んでくれそうです。さらに水星がこの日牡牛座から双子座に移動します。つまり、満月の日を境に主要3つの個人天体(水星、金星、火星)が本来の座:ドミサイルに入ることになります。特に14日の満月から21日の夏至までの1週間は、はじめに触れた双子座らしさを存分に発揮しやすい期間といえます。さらに双子座水星と牡羊座にある木星が調和の角度を形成し始めます。それまで何かと理由をつけて実行に移さなかったことがあれば、不思議と思い切ることができるかもしれません。※水星と木星の調和相は夏至直前の20日にピークとなります

6/21夏至のチャート

夏至直後の6/23には水星に続き金星も双子座へ移動します。この頃には太陽と月以外の個人天体が双子座と牡羊座に位置するのでフットワークの軽さを発揮しやすいのですが、同時に火星に対し水瓶座の土星が60度を形成し始めます。考えなしに伸ばしていた手をたまに引っ込めて⇒次の所作を考えてはまた伸ばして、そんな配置です。ちょうど蟹座で新月を迎える6/29頃、この配置は最もタイトになります。

6/29新月

この新月では、非常にはっきりとした特徴があります。活動宮のスクエアが2つ形成されているのですが(太陽・月×木星/火星×冥王星)、それぞれ風のサインの天体(双子座金星と水瓶座土星)で調停されているという点です。
この配置については、双子座太陽期において好奇心のままに試したことをもとに、一転して明確な目標や到達点を設定するのに適した時期と読めるかと思います。※やはり、この時期までにどれだけ試行錯誤したかが生きてきそうな)

■6月のキーワード(意識するとなんとなくいい気配で過ごせるのでは?)
・予測不能を楽しむ
・とにかく試す、アウトプットする
・建前や経験則ではなく、純粋な欲求や好奇心によって判断・行動できているかを意識してみる
・できるだけ俯瞰する
・主観・思い込みに偏りすぎていないか確認する
・優劣や損得よりも意義に重きをおく




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