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冥王星山羊座に戻る、土星は魚座で逆行開始

冥王星と土星の<星の時間>を書いてみようと思います。

冥王星山羊座に戻る



冥王星のこれまでの動き


冥王星は2023年3月25日、約16年滞在していた山羊座をあとに、
水瓶座へと移動しました。

そして冥王星は5月2日に水瓶座で逆行を開始し、6月11日にまた山羊座へと舞い戻ってきました。

冥王星は山羊座と水瓶座を行ったり来たりしながら、2024年12月20日その移動を完了します。


冥王星ってどんな星

冥王星は蠍座の支配星でキーワードは「深化」。物事を深め変化させていく星です。
「極める」「徹底させる」「こだわる」そして「破壊と再生」も冥王星のキーワードです。

一つの星座には12年から32年滞在し、占星術で扱う12星座、牡羊座から魚座までを約248年かけて一回りします。

この冥王星の水瓶座入りは、「風の時代」をいよいよ本格化させると言われています。


風の時代っていつ始まったの?

「風の時代」というワードを聞いた方は今や多くなったと思うのですが、

風の時代は2020年12月22日、水瓶座で土星と木星がコンジャンクションした時が皮切りと言われています。

土星と木星のコンジャンクションは、「グレートコンジャンクション」と呼ばれていて約20年に一度起こります。

土星や木星は比較的世の中の動きに現れやすく、実感しやすい天体と言われているため、このグレートコンジャンクションは時代の節目といわれています。

グレートコンジャンクションは、1842年から2000年まで、約240年間、地のサイン(山羊座・乙女座・牡牛座)で起こっていました(例外として1981年だけ風のサイン)。

2020年の水瓶座でのグレートコンジャンクションを皮切りに、これから先200年近く、風の星座でグレートコンジャンクションが続くことになります。


地の時代と風の時代の違い

地の時代は、占星術で意味する「地(土)」があらわす「形があるもの」「形となるもの」が重視されていたと言えます。

風の時代は、「風(空気)」の意味する「知・情報」が重視されてくるといわれています。

土は形がありますが、空気には形がありません。

地(土)は有形の物体です。
例えば「家や車など物を所有する」「お金を所有する」などは地の時代に人々が価値をおいていた事柄です。

また、社会の形態は縦社会の構造をもっていました。

その構造は上に行くほど少数となるピラミッド型です。政治も中央集権的で、「上下関係」があり「役職的肩書」なども地の時代では重視されていたイメージがあります。


実際にお金を例にとると、地の時代、買い物は手で触れられる「現金払い」が主流でした。
今はQRコードやカードでの支払い方法が増えてきています。

手で触れれなくても、銀行に残高があるという「情報」で商品を購入できるのも「地」から「風」的な時代の変化に思えます。

ただ、これは銀行に「お金がある」という「形」がなければならないので風の時代が進むにつれ、その形からも何らかの形で自由になっていくのではないかとも考えられます。(自由は風の象徴のひとつです)

社会は縦から横にシフトすると言われ、年齢的な上下関係や性別などにとらわれない社会へと変わっていくと考えられています。

政治も中央集権的な政治体制から、地方自治の気運が高まってくると考えられます。

これは風の時代の始まりとともに、本格的に広がっていった新型コロナの対策に各県ごとの対応が必要だったことを思い出すと、地方自治型社会への移行はこれから先の社会に妥当であると考えられる理由の一つになると思えます。


風の時代ではどんなことが重視されていくのか、地の時代と対比して考えてみると

・物質的財産から、知的財産に価値の比重が移る。
・個人が何かを占有して持つことから、シェアできるものはシェアしていく世界観に。
・役職的肩書から、その人の個性を表す肩書へ。
・中央集権的な政治から、その地方の個性を活かした地方自治的な政治体制へ。
・ピラミッド型の集団組織から、アメーバのような横に広がるような形態に。

一例ではありますが、このような変化が予想されます。

冥王星が山羊座に滞在していた時

・社会の構造が根底から変容させられる体験。

山羊座は「地のサイン」で「活動宮」。
山羊座の求めるテーマは「責任と信頼をもとに安定的な基盤を築くこと」

冥王星が山羊座に移る寸前にリーマンショックが起こり、世界的な金融不安が世界の政治経済に大きな影を落としました。

そして冥王星山羊座時代の最終章に新型感染症コロナが蔓延し、それまで当たり前だと思っていた社会、安定的と思っていた基盤は確実に永続するものではないと、あらためて認識せざるを得ない状況を体験することになったのです。

また、物質を持つ者、持たざる者の格差が広がり、地の時代の価値観を徹底して突きつけられた時代でもあったように思います。


冥王星が水瓶座に入ったら

・何が根底から変容させられるのか。

水瓶座は「風のサイン」で、「不動宮」です。
山羊座の次の星座です。

水瓶座の求めるテーマは「ゆるぎない理念と理想に満たされ人々に貢献すること」「自由」「平等」「友愛」も水瓶座のテーマです。

上記の意味に関係する事柄で、私たちは冥王星の変容エネルギーを体験していきます。

「自由」「平等」「友愛」とは違うことを体験することで、本当の意味での「自由」「平等」「友愛」を求めていくのかも知れません。

某国が引き起こしている戦争は、この「自由」「平等」「友愛」とは真逆な行為です。

水瓶座は、集団全体を支える組織や構造を作り、法や慣習を作る山羊座の次の星座です。

水瓶座はこれらの組織や法がその集団にとってプラスに働いてるかどうか査定するサインであり、もしプラスに働いてなければその機能やルールを壊し、個人の自由を高め集団全体を守る新たなルールに作り変えるサインです。

冥王星が水瓶座に入る時代は、それまでの社会のルールが、個人の自由を高め集団全体を守る新たなルールへと徹底的に変容していくような時代になりそうです。

冥王星が山羊座にあるときに体験したことは、日本という枠組みのなかで収まっていた事柄ではなく、世界的規模で影響を受けました。

水瓶座においても例外ではないように思います。
某国の戦争は、その影響が世界的に広がっています。

私たちの集団規模が世界レベルの集団だとしたら、社会のルールは世界のルールとして、新たなルール作りが必要になりそうです。

冥王星が水瓶座に入ることについての解説は、下記のアメブロも良ければご参照ください。


冥王星の逆行の意味すること

冥王星の逆行は、過去の体験から力を集中するテーマを探したり、個人独自のやり方と集団の方向性の間にある矛盾を解決することがテーマになりやすいと言われます。

今回の逆行期間は5月2日2:36から10月11日9:47まで。

私は星の動きをサビアンシンボルというものを使って考えているので、逆行期間の冥王星のサビアンシンボルを見てみると

水瓶座1度→山羊座30度→28度までとなります。

水瓶座1度
「古いレンガ造りの伝道所」
場所にこだわらず、世界中に広く理念を広げていく。
伝道所とあるように理念を啓蒙していく感じ。

山羊座30度
「秘密のビジネス会議」
社会の頂点にいる人しか知りえない情報で、重要なものが決められていく。

山羊座29度
「お茶の葉占いをしている女」
水瓶座のような広い視野から得た情報を、狭いローカルな社会に持ち込む。

山羊座28度
「大きな養鶏場」
社会のピラミッドの頂点に立つことで、ローカルな立場だけでものをみていた状態からいろいろな視点が入ってくる。


今回の冥王星逆行は2023年3月25日からちょこっと知りえた、冥王星水瓶座時代の視点、風の時代の視点で、自分が今いる社会をもう一度、深く見直してみるタイミングになるように思います。

いずれ冥王星は水瓶座に完全に移動します。

冥王星のキーワード「破壊と再生」、この破壊のエネルギーは「魂の目的と合ってないものは破壊する」エネルギーです。冥王星は「宇宙と魂の目的を満たす」ための「無制限で、純粋な愛のエネルギー」を持つちょっと熾烈な星なのです。

山羊座への逆行を繰り返す間に、今の社会システムが個人の自由を高め集団全体を守るものになるよう、冥王星のエネルギーをポジティブに活かして、少しずつでもシフトさせていきたいですね。


土星の逆行


土星の動き

今回の土星逆行は6月18日2:48に始まり、終了は11月4日15:47です。

土星が魚座に入ったのは、3月7日22:35でした。
土星魚座期の話は下記のリンクから。



土星ってどんな星

土星は、「現状での課題を指摘し試練を与え鍛えてくれる」星です。
課題をクリアするように弱い部分をコツコツ叩いて鍛え直します。
その他のキーワードとしては「限定」「制限」「抑止力」「物事を具体化する」「ルール」「責任感」「自立させる」

物質界の秩序をルールするのは土星と言われています。


土星の逆行の意味すること

土星の逆行期間には、土星が表すようなルール意識や責任感を過去の体験に基づいて形成したり、社会的な秩序に合わせず、独特な秩序意識を発達させるようなことがあるかも知れないといわれています。
そのようなことがあれば、その秩序意識と実際の社会の秩序のすり合わせがテーマになります。

逆行を、サビアン度数でみると
魚座8度→魚座1度まで逆行し、牡羊座には移ることなく魚座内での逆行となります。

魚座8度
「ラッパを吹く少女」
自分の情感、直感、テンションを外部依存せずに、自分を自分で盛り上げる。

魚座7度
「岩の上に横たわっている十字架」
普通の日常的な意識と、時折訪れる光り輝くような啓示的な意識の間にストレスを感じる。いつもは見えてこないビジョンをもっと意図的・継続的に手に入れたいと願う。

魚座6度
「正装して行進する将校たち」
大きな目的や大義名分に自分を投じる。目に見えない象徴的な意義への依存には注意したいところ。

魚座5度
「教会のバザー」
普及してしまうとさらに大きな付加価値を作り出すため、目に見えない付加価値をつけ、特別に見えるようにする。コピーライト的なサビアンです。

魚座4度
「狭い半島での交通混雑」
良いものはすみずみまですべてに浸透させる。

魚座3度
「化石化された森」
雑多なものの中から、価値のあるものを選び普遍的にしていく。時間の流れの中で風化していくことから守る。

魚座2度
「ハンターから隠れているリス」
雑多に集まったものの中から大切だと感じるものを選び、隠し保護する。曖昧のまま進めるような姿勢が作られる。

魚座1度
「公共の市場」
世の中の思想や生き方に優劣をつけず、すべてを平等に並べてごった煮的に集めていく。


魚座1度~5度までは、魚座の基本的な性質が本能的に強く打ち出されるような度数帯です。これから先に残す永続的価値のあるものを、保護して生き延びさせようとします。
人間がどういう生き方をしていくとよいのか、いままでの社会の価値観の解体と再構築に関係します。

6度~10度は、魚座らしい感受性や知性を鍛えるようなグループです。イメージ力を使い、それを活性化させリアルなものにしていきます。
魚座9度ではそのイメージの中に自分を同化させていくのですが、8度はその手前でまだ全身全霊で飛び込むには至っていません。

この度数を逆行するということは、再度、価値のあると思ったものを見直すような感じがします。

土星が魚座に移った3月7日から今までのことを、振り返ってみると良いでしょう。

魚座は水のサインで柔軟宮、そして12星座の最後の星座です。
水は手で触れることはできますが、形をもたない流体です。
占星術では「水」は「感情」や「霊性」に関連していると考えられています。そして「柔軟宮」は状況に応じて対応できる「臨機応変」さを持っています。

魚座1度の公共の市場にはそれまでの11星座の「すべて」が「平等」に並べられていています。

土星が表す秩序意識は、この優劣つけないごった煮状態まで戻り、こだわらない姿勢で「人間はどういう生き方をしていくと良いのか、そのために作るべきルールは何か」未来に残すべき価値あるものを、あらためて考えていく時間が始まるように思います。


まとめ


風の時代であっても、そこには「地の価値観」「水の価値観」「火の価値観」は存在しています。

水瓶座は「自由」「平等」「友愛」がテーマです。
オリジナリティやそれぞれの個性を尊重することも、水瓶座のテーマです。

風の時代が、水瓶座での土星と木星のグレートコンジャンクションから始まり、冥王星も水瓶座へ移り、風の時代が「水瓶座」から始まりました。

「人間は物体としての存在するのみではなく、霊的な存在でもある」
これは魚座が大事にしている価値観だと思います。

魚座は「多様性」を受容していく力があります。その力を鍛えることで、人を「霊的な部分を持つ存在」としてとらえるようになり、様々な価値観を持つ他者を霊的存在として「受け入れる」ことができるようになると思います。

そうすることで、水瓶座の求める本当の意味での「自由」「平等」「友愛」の世界作りに取り組めるスタートに立てるのではないでしょうか。

逆行は「忘れ物を取りに戻る時間」なのです。












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