「入籍」への違和感と「反婚」の可能性
2015年に日本で初めての同性パートナーシップ条例が渋谷区と世田谷区で施行されてから早5年、日本でも同性婚の合法化がいよいよ避けられない課題となってきた。権利の平等化の面で、堂々と「同性婚反対」と掲げる政治家も政党も減ってきた。少なくとも、ジェンダーに基づいて結婚が制限されている状況を問題意識として共有する人は徐々に増えている。しかし、結婚制度そのものを疑問視する声はそれほど多くない。
結婚そのものに反対、つまり「反婚」というスタンスがある。実践する人の目的は様々だが、多く