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短歌

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2015年6月の記事一覧

短歌 0011

短歌 0011

水先の案内人は飛び魚か舳先の向いた大陸遥か

短歌 0010

短歌 0010

回廊に吹く風で思ひ出すのは海の記憶と大陸の夏

短歌 0009

短歌 0009

夕空に雲流れゆく星はまだ目覚めを知らぬ有明の海

短歌 0008

短歌 0008

かちかちと人工弁の鳴る体寝ても起きてもかちかちと鳴る

短歌 0007

短歌 0007

夕刻の水際緑地一帯を彩《あや》なす花や高瀬裏川

短歌 0006

短歌 0006

この花も恋することがあるのかな呟く君を好きになつた日

短歌 0005

短歌 0005

雲雀鳴く空もいつしか夕焼けて吾の心にも陽の傾かん

短歌 0004

短歌 0004

風に乗り水面目掛けて桜花飛ぶ心細《うらぐわ》しくも物悲しくも

短歌 0003

短歌 0003

パレットに何色もの絵の具を出し筆は進まぬもう四時間も

短歌 0002

短歌 0002

寂しくも写真少なき人生よ今なら間に合ふ生きた証

短歌 0001

短歌 0001

青春を鞄の中に隠した日財布と本と携帯電話