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多様性を絵で表したら

昨年に引き続き、本年もTHE SQUARE展に参加いたします。
原画を出展する機会が少ないので、この機会に観に来てくださると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

記事の後半にこの作品についての思いを書きましたのでお読みください。


THE SQUARE VOL.2

開催期間

2024年5月17日(金)~5月19日(日) 11:00〜18:00 (最終日 〜15:00)

主催

合同会社日本文藝

会場

横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
神奈川県横浜市中区新港1-1-1

出展作品

タイトル「多様性

アクリル / キャンバスS4 (33.3cm×33.3cm) / 額無し / キャンバスの縁はテープ加工しています。

作品説明

作品を描き進めていく過程で「多様性」という言葉が頭の中に浮かびました。多様性について様々な角度から考えてみたりいくつかの記事を読んでみると、俗に言う一般的な多様性とは違う側面が見えて来ました。その「違う側面」をこの作品で表しました。


上の文章は私のサイトの出展予定のページに載せた内容をそのまま載せました。

この後からは、この作品を描きながら感じたことを書いていきます。

『多様性』について

2023年2月頃から描き始めていた

この作品の下塗りは2023年2月〜3月に描いていました。本来は2023年6月に出展したTHE SQUARE展に出すために描いていたのですが、途中から当時描こうとしているイメージに合わなくなったため、このキャンバスはそのままにしていました。下塗りがとても綺麗に出来ていたので、いつかこのキャンバスで続きを描こうと考えていました。

この記事の画像が当時作っていた下塗りです。ここからもう少し緑色に色を重ねた状態で終わっていました。

下塗りを生かしてシンプルに

昨年描いた下塗りの上に、今年の色を重ねていきました。
下塗りが綺麗に出来ていたので、シンプルに仕上げていきました。モデルにしたのは散歩をしている時に道端で見つけたゼラニウム。真冬でも咲いていた花に強さを感じました。

最初は葉の一枚だけにしようと思った

作品を見ると1枚だけ青っぽい葉があります。
最初はこの青っぽい葉だけを多様性として表そうと考えていました。
(この頃から多様性というタイトルは思い付いていました。)
しかし描き進めていくうちに「多様性とは多くの様々な人たちが集まっていて、その人たちがお互いに多様性と認め合うのではないか」と考えるようになりました。それで葉の色は一枚一枚違う色になり、やがて花の色も変化していきました。

描いていく途中で自分自身の表現や心の変化を感じ取っていくのは、絵を描くことの楽しさの1つです。

色を重ねることのこだわり

私は絵を描く時、色を重ねることにこだわりを持っています。色を重ねることで表現出来る色の深さや多くの色が交わることで生まれる複雑さ。

それは画像ではなかなか再現出来ないので、是非原画を良く観ていただければと思います。一見「ただの緑」に見える葉でも、よく見ると多くの色が混ざっています。

今まで、色を重ねることで得られる効果を様々な方法で試して来ました。なかなか思い通りには行きません。なので今回描く時は、重ねることは考えず自由に描こうと最初は考えていました。
しかし実際に描いていくと結局色を重ねていました。それほど私は色を重ねるのが好きなんだなあ。

この作品では、特に背景の色について色を重ねる表現が上手く出来たと思っています。なので原画を見て欲しいと切に願っています。

さいごに

今回も会場へ足を運び多くの作品を観に行きます。皆さまの作品を観られるのも楽しみにしています。多くの作家さまの想いを作品から感じ取って来ようと思います。

それでは、重ね重ねになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。



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