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イキミミ38
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今村昌弘「屍人荘の殺人」、「魔眼の匣の殺人」。
シリーズイッキ読みしてしまった。
実在しない架空のものや、論理的に実証できないものをアタマから否定するのではなく、現代社会においてもし当たり前のようにそれらが存在したら⁉︎と仮定した場合、果たしてどのような状況が生まれるのか。
それをロジカルに検証、考察してみよう、というノリがひとつあって、そこに違和感なく本格推理が乗っかっている。このシリーズ、知的ゲームとしては2段構えの構造なわけ。
全く関係ない話なのだけれども、ワタクシがカートコバーンの訃報を知ったのは高校の頃。春先、暖かい校舎の屋上で紙パックの牛乳をすすっている時に友人からそれを聞かされた。
グランジだなんだと言ったって、売れてしまえばお屋敷暮らしだろ、と思っていたのでとても驚いたものである。
急にそんなことを思い出したのは、頭脳戦の如き1巻の中盤にポッカリと空いたような、雨の屋上での会話が妙に印象に残ってしまったためであろうか。
ロジックだけじゃない。キャラが立っている。(1番好きなのは2巻のうす汚いブンヤ野郎なんだけれども、序盤で呆気なく葬られてしまった…。)
さて、この些末な感想文がどのように耳鳴りに関係していくのかというと、果たしてまるで関係していかないのだ笑。
まあなんの予定もない時間を埋めるようにして、意識が向かないように我知らず活字を追っているフシがある。
以前であればこんなイケイケの売れ線ミステリに手を伸ばすことはなかったように思う。
現実逃避できて、没入感のあるエンタメならばなんでもいいという感じだ。
最近のお気に入りは実業之日本社文庫。
裁き屋稼業
潜入捜査
悪い女
監禁探偵
タイトルだけでゾクゾクするぜ!
☆オマケ
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