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読書感想 天才の秘密

昨日の続きです。
M・フィッツジェラルド が書いた『天才の秘密 アスペルガー症候群と芸術的独創性』という本を、先月読んでいました。主に文学者たちが中心です。

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『ガリバー旅行記』を書いたジョナサン・スイフト。ダブリンにある寺院の司祭長だったが、昇進できなかった。 人の気持ちを汲むという共感力が 欠けていて、めったに微笑まなかった。

童話作家の ハンス・クリスチャン・アンデルセン 。
彼はその空想癖と落ち着きのなさから 学校生活が困難だった。感覚過敏でした。

『白鯨』を書いたハーマン・メルビル。
ニューヨークの税関で働いていた。彼は付き合いにくく世捨て人のような傾向があった。息子に共感することが困難であり、息子は家で自殺。

『不思議の国のアリス』を書いた ルイスキャロル 。
ヴィクトリア時代の数学の大家でもあったが、講義は下手。人に合わせられないが、子供達とは気が休まった。

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その他、イエイツ、スピノザ、コナン・ドイル。音楽家では、モーツアルトやベートーベン。

孤立しているのに、観察力は鋭いという本当に不思議な人達です。

こういう生きにくさを抱えた人達が、鋭敏な感覚で、独創的な仕事を、忍耐強く続けたことに感動しています。☆

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