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読書感想 お母さんの留学 ロワール河のほとりで

図書館で見つけるこの手の本は、つい読みたくなってしまいます。
今日は、本の内容というよりも、読みながら思い出したことを書きます。

筆者の黒沢宏子さんが子供の頃、クリスマスに「少年少女世界文学全集」をプレゼントされて、とても嬉しかったことや
自分が読書に没頭している時には、家族の声や周りの喧騒が聞こえなかった、と書いてありました。

私も世界文学全集で育ったので、とても懐かしかった。
子どもが持つには重い本ですが、いとこの家から3冊ずつ借りて読んでいたことを思い出します。

読んでいる時には本の中に入り込んでいますから、母親の「ごはんだよ」の声が全く聞こえません。
気が付いたら、何度も呼んでいる母が怒っていて、私の方はキョトンとしていたものです。

長女にそんな思い出を話したら、自分にも同じような思い出がある、と話してくれました。
彼女がどこかに潜り込んで長時間本を読んでいて、私は行方不明と思ってしまい、長女が出てきた時には警察に届けるところだったそうです。そういえば、そんなことがあったような、、、。
歴史は繰り返す、ですね。

筆者がフランスに到着して、最初に一人でバスの券売機を使う時の苦労が書いてありました。

こずえの絵の師匠である先生とニューヨークに行った時には、地下鉄をよく利用したのを思い出します。
地下鉄の券売機を買う時には、いつも苦労してモタモタしていました。
たいがいは親切な男の人が来て、教えてくれましたね。

フランスでは、改札はなくてホームの機械に切符を差し込むことになっているそうです。
公共乗り物の乗り方は統一されたシステムですから、その違いは、とても印象に残っています。

これまた先生と一緒に上海に行った時には、地下鉄に乗る度に、飛行機に乗る時のように荷物検査をされました。

そして地下鉄の座席は、固くてツルッツルの材質でした。
日本の座席の心地よい布の感触を思い出しながら、乗っていました。

本の内容で、意外だと面白かったのは、泣いてる男の子がいたので、筆者が
「日本では『男の子は泣いちゃいけない』と言いますよ」と声をかけたら
「フランスでは『男の子は泣くくらいやさしい方がよい』と言うのよ」と、返事されたそうです。

1997年に出版された本です。最近の日本では、男の子だからと怒られることはあまりないかもですね。

外国で生活や勉強することは、ほぼ冒険物語ですから、ワクワクと楽しく読みました。☆


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