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ピカソとその時代展へ

神奈川県でお仕事がありました。今朝は東京の長女宅です。
一昨日は、上野の国立西洋美術館にて『ピカソとその時代』展に行けました。

以前ピカソのデッサン展に行ったことがあります。線だけの表現でしたが、素晴らしかった。

今回は色に感動しました。ピカソの色は、深~いです。

あたりまえですが、普通に描写した作品が、ものすごく上手い。
そして、同じ人間を描くにしても、ここまで表現を変えるのか、っていうくらい変わります。

以下は看板にも使われた恋人のドラ・マールです。1937年の作品。目の向きも違うし、おでこが突き出ていますが、凛とした人柄を想像させます。黒い服装がなおさら引き締まって見えますね。

緑色のマニュキュアをつけたドラ・マール

下の作品はあくる年にドラ・マールを描いたものです。
全体が淡い雰囲気で、優しく上品です。

花の冠をつけたドラ・マール

それが、1939年に同じ人物を描いたら次のようになります。個性爆発!って感じですね。色も、その組合せも素敵です。

黄色のセーター

作家が技法を変えるのって、多分人が自分を変えるくらい大変なことだと思う。それを何度もやるわけだから、やっぱりピカソは天才だ、というのが感想でした。

作家は応援する人がいてこそ作家として自立できます。最近はその応援する人達に興味があります。
ピカソの場合は、画商で近代美術の収集家であるベルクグリューンという人でした。

ベルクグリューンは額縁の趣味もあって、近代絵画にクラシックな額縁を組み合わせます。
娘の切り絵の額縁担当としては、ベルクグリューンの選んだ額縁にも満足しました。

撮影可だったのですか、作品を大きく撮ろうとして、額縁を撮さないで撮っている人が何人もいたので、残念だなぁ、と思って見ていました。
絵と額縁はセットなんですもん。
せめて、作品だけと額縁含めてと、2種類撮っていただきたい気分でした(笑)。

さて、今日は長女と美術館を楽しんできますよ。また報告できます。☆ 

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