考えこと

ちょっと久々に考えたいことがあるのでぼつぼつ書く。

久々に漫画を描こうと思うのだけど、どう描いたら面白くなるのかわからなくなってしまった。
同人イベントに数年まともに出てないせいで同人誌を出さなくなって、さっぱり漫画を描いていないのだからそりゃそうだ。
というわけでどう描いたら面白くなりそうなのか考え直したい。
基本的にな独断と偏見を書き連ねるだけになる。

1.面白さの基本は緊張と緩和である
2.面白さはスタート地点からの飛躍にある
3.人は感じたことのある面白さの方が面白い

1
つまりサスペンス性とでもいうべきか、気持ちがギュッとする瞬間とそれが解放される筋道があるから面白いということ。
ある日森の中熊さんに出会った。という歌詞がわかりやすい。
というかこの歌自体が緊張と緩和の一つの例だろう。
そういうわけで、面白いものを作るためには気持ちをぎゅっと緊張させる必要がある。
具体的にはそれこそ熊に合うだとか、部活頑張らないと学校が廃校になるだとか、平和な日常が前提としてそこに破壊的変化が現れることだ。戦争がこれの極地だろう。
これは読者というかターゲットによって大きく変わるところだと思う。
子供向けであれば、お母さんがいなくなった!とかでも充分怖い。緊張感がすごい。
では私が描いている美少女の場合はどうなのか?と考えると、たとえばキラキラしたアイドルになる夢を叶えようとしたら自分の実力のなさに気持ちがぎゅっとなるだとか、実力は天才的にあるけどライバルがとんでもないだとか、なれるのはなれたけど業界が汚くて心がキラキラしなくなるだとか、まあ色々あるだろう。
日常の平穏から離れて辛い思いや恥ずかしい思いをするのは面白さの第一条件かもしれない。

2
これはスタート地点が何によるかで向きが変わる。
例えば主人公が平凡な高校生などであった場合、その平和な日常は恐らく戦いや事件やありえない恋愛などに振り回されることになるだろう。
凡人であればあるほど事件は飛躍となり、面白くなる。
逆に主人公が超人というか非凡である場合は、恐らくほとんどの場合平和な日常がアピールされることになるだろう。
ニートが勇者になるのがエンタメであると同時に勇者がニートになるのもまたエンタメになりえるのだ。
向きが違うだけの話で、飛躍していることは同じである。

翻って自分の作っている作品は主人公は美少女の超人であるが故に、飛躍を描くとしたら逆に人間みのある泥臭い生活を描くことになるだろう。
四畳半程度が適切と言える。

3
端的に言えば王道最強という話である。

見たことのあるキャラクターが見たことのある話を延々やり続けるマンネリはなぜそうなるかと言えば、結局それが一番安定して面白いからだ。
常に刺激を求めてしまうのが人間の性であるし、作家気質ともなると常に逆張りを意識してしまうものだが、型破りは型を知らねば出来ないのであり、型は何故型になるのかと言えばそれが素晴らしい出来栄えのパターンだからである。

目標を強く設定(例えば日本一になるだとか)し、キャラクターをブレずにそこに向けて力をつけさせ、目標を達成するのが結局一番面白いわけだ。
この場合の一番というのは、決してすべての人にとっての一番ではないのだが、多くの人にとっての分かりやすく読みやすい結果ということだ。
逆に言うとキャラクターに動機が無いと、なんだかよくわからない。
刑事や探偵のような正義の味方となるなら、悪を許さぬ熱い正義感が動機となるし、シェフや寿司職人であれば美味さ頂上決戦に挑むのがやはりわかりやすい。
まあ要するに動機というのは結果として戦うことだ。
逆に言うとストーリーは戦いの軌跡であり、戦う気のないものは主人公足りえないのである。

改めて自分の作品を見返してみると、主人公の動機が無い。
ここでは仮に主人公が赤鬼ということにしておくが、赤鬼は食べないと生きられないからなんの躊躇もなく食べ物を探す必要があるのだが、設定上食べなくても生きられるような感じになっている。
これでは設定にストーリーが殺されてしまっている。
となると設定を変えるしか無い。
生き物は食べるから生きられるし、食べるために戦うのである。
ただ、食べ物が草や花の場合、あまり戦うことはないだろう。
そうなった場合、競合がいることが闘いにつながる。
そう、青鬼がいなくてはならない。
赤鬼が山一つ食べ尽くす大食らいなら青鬼は山一つと木一本は食べないといけない。
そうやって主人公に張り合いを持たせるからストーリーが生まれるのである。

とどのつまりライバルがいればストーリーは勝手に転がるといえる。
少し話が逸れた気がするが、結局のところ主人公にはライバルがいてこそ王道と言えるのは間違いないだろう。

なんだか考えが整理されてきた気がする。

1.気持ちをギュッとさせてパッと開くのが面白い
2.主人公が凡人なら非日常、超人なら日常ものが面白い
3.話は変に捻らないでほとんどの部分読者の想像通りでも問題ない

こんなところだろうか。
さて今日もネタを練ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?