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ほしのたねm
2015年7月3日 19:26
夜が明けて 喪が明けたお空に寝そべるあの蛇はもう長いこと 隠れて生きてきたただ 居場所が想いの届く魔法がほしかっただけなのですすると 蛇の手を掴んだら奇跡は放物線を描いてあの子とあの子にキスをした同じものでも 愛し合えるよ
2015年6月1日 08:53
プリズム
長尾早苗
少年は虹を見たことがなかった。彼の村では、少年が前世で罪を犯したからだという。彼の村ではみな虹を見たことがあるのに、少年だけ虹を見られなかった。そんなある日、雨が降り続けたある日、少年は踊り始めた。泣きながら踊った。舞うということ、それ自体が少年にとって必要なものだった。そう気づいたのだ。かくして、少年は雨を上がらせ、みなの崇める対象となった。ひとびとは少年を神と呼んだ。神殿に昇ったとき、少年には
2015年6月1日 08:51
透竜だと示されたそれを見て、不死竜の少年は怪訝に首を傾げました。透竜は、透明ではないの? 素朴な疑問に、鉱石竜はおだやかに微笑みます。いいえ、透竜はその一生をかけて色を飲み、その身を色付け、自らを失くして逝くのです。だから最期に、ああして鮮やかな色を出す。鉱石竜の言葉に、光の帯を見つめていた不死竜の少年は目を輝かせました。納得したように、そうか、だから虹は消えるんだ。飲んだ色を吐き出し
2015年5月30日 15:48
こんにちは、ほしおです。6月からスタートする「ほしのたねm」。毎月、前月の最後にわたしがお題を出し、メンバーがお題に沿った作品を投稿。ひと月のあいだに順番に掲載されていきます。さて、6月のお題は、「虹」。雨のあと空にかかる虹。その不思議な姿や美しさ、儚さから、古来より神話にもよく登場する存在です。形から「弓」「橋」「アーチ」にたとえられることが多いですが、中国では蛇や龍の仲間とみなされ、凶