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あめつちのうた

あの日に踊る予定だったことを想う。

映像が公演の代わりにならないけれども、でも麻実子さんの言葉通り”始動している作品と身体を途中で止める行動が耐えられない”という感覚に共感する。

公演予定だった「あめつちのうた」の映像作品に出演者として関わらせていただいて、思っていることを言葉で交わしたわけではないけれども、その言葉通り、形にすることが関わる人達にとっても必要に感じていました。

上演時に立ち上がるものだけが作品ではなく、作品の種が撒かれて人が集まり、身体のやり取りが交わされて…人の手によって動き出す作品は呼吸しはじめる。公演で人々が集まることも、作品製作で人々が関わることもその作品が立ち上がることのなかに内包されている。

改めて、公演予定だった「あめつちのうた」が上演されることを願いつつ、でも映像からこの作品のまるで気配や匂いを…上演されるはずだったこの作品の存在を知っていただけたらと思います。

今回映像作品として立ち上がらせてくださった麻実子さんに感謝を込めて。

自粛要請に入る前の2回の稽古映像とリモートによる振付を経て、5月29日に上演予定だった細川麻実子さんの振付作品「あめつちのうた」が映像作品としてうまれました。

細川麻実子 MamikoHosokawa
@mamiHHDance

昨日は【中止になった】公演本番日でした。
稽古途中でしたが、中止が決まってから、始動している作品と身体を途中で止める行動が耐えられず映像に切り替えて作りました。ぜひご覧下さい。「あめつちのうた」振付 細川麻実子 https://youtu.be/NplPLp-lVS0
@YouTubeより
「あめつちのうた」
出演:飯塚友浩、上村有紀、佐藤優子、高橋純一、武田良美、ホシノメグミ、三橋俊平、細川麻実子

振付:細川麻実子

作品ノート:
地を境界とした宙と地軸、地底
狭間で起こること、そこの意識
両極端の位置関係
前進できないとき、前進する事
見えない根っこ

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