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「マーケット感覚を身につけよう」(ちきりん)は大当たり

ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」、7万部を超えるベストセラーだそうですね。この本を読んでびっくりしたのが、私が現職で教わってきたことと重なるところばっかりで、しかもその論理がかっちり構築されていたこと。占いが当たるうれしさに近い「そうそう!なんで分かるの?大当たり!」という感覚で最後まで読み進めました。

この本の1〜3章は「なぜマーケット感覚が必要か」、後半の4〜5章では「マーケット感覚をどうやって身につけるか」を説いています。後半でちきrんさんが主張しているポイントと当社の考え方が呼応するところをいくつか書いておきます。

4章「すべては価値から始まる」と、5章その1「プライシング能力を身につける」

異才面談)糸井重里さん コピーライター、やめました 「市場=お客さん」を意識(朝日新聞デジタル)

■気仙沼発の逸品
 ――糸井さんは東日本大震災が起きた2011年の11月、「ほぼ日」の支社を宮城県気仙沼市に設立しました。地元の女性と協力を重ね、手編みした7万~19万円台のセーターが順番待ちと聞き、驚きました。
 「市場を意識したからですよ。品質がいいことは大前提。世界で競争しても、勝てるものでなければいけない。でも、売れた理由はそれだけじゃない」
――日本は長くデフレから抜け出せずにいて、そう簡単にものが売れる時代ではありません。被災地で生まれたセーターだから、支持されていると思っていました。
「いま、被災地の支援と思って買う人はいません。価値のあるセーターがほしいから買う。ものそのものの価値だけでなく、こめられた思い、醸し出す物語といった背景も、大事ですね。物語がなければ、『何かいいらしい』という話題だけで終わってしまう」
――震災の少し後から、「被災地に必要なのは、市場原理だ」と唱えていました。結果的に、被災地支援の役割を果たしている?
「もうかる仕組みを気仙沼へ届けようと、取り組みました。市場という言葉は、『お客さん』という意味で使います。お金を持ってきてくれる人と、喜んでくれる人、その二つの要素がある。喜んでくれる人を意識することが大事。でも、自分たちがお客さんになって、自分が喜ぶためにつくる場合もあるんですね」


5章「マーケット感覚を鍛える5つの方法」

その2「インセンティブシステムを理解する」には、「ここでは、ウソも見栄も削ぎ落とされる。」(cakes) が合っていると思います。全体を通して「インセンティブ」に通じるお話をしています。

その2に加え、5章のその3「市場から評価される方法を学ぶ」、その4「失敗と成功の関係を理解する」、その5「市場性の高い環境に身を置く」に呼応する記事を3つ書いておきます。

Unusual(変わってる。)」(ほぼ日刊イトイ新聞)

『ほぼ日』が愛される理由」(日系ビジネスオンライン)

循環の思想 − 西條剛央さんのその後とこれから」(ほぼ日刊イトイ新聞)

3つの記事で説明している「動機」は、ちきりんさんの言う「インセンティブシステム」に、「集合」には、ちきりんさんの本の5章のうちの最後の3つ、すなわち、市場から評価される、失敗と成功の関係を理解する、市場性の高い環境に身をおく、がとても近いと思いました。

言わずもがなですが、ここで書いたことは、私の個人メモです。その程度のものとしてご理解くださいね。

(photograph by Jared Tarbell)

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