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【思考停止からの解放】マジックワードの魔力を徹底解説+例文30選

「マジックワード」って言葉を聞いたことがありますか?

日常的な会話の中、
企業の中で行われる会議や研修、
テレビなどの報道…

至るところで使われているのが「マジックワード」

実は多くの人が普段あまり意識することなく使っています。

例えば、

一般的に快適な空間で過ごすためには適度な湿度が必要です。

こういった説明がされていたらどう感じますか?

とりあえず、快適な空間には湿度が大事って理解しますよね?

でもよく考えてみてください。

一般的って何?
快適な空間ってどんな空間?
適度な湿度って何%?

実は具体的なことが何ひとつ語られていないんです!

でも何となく、妙に納得させられましたよね。

「マジックワード」とは、

「内容のあることを言っているつもりで、実は何も意味していない言葉」

と定義されています。

このマジックワードは、その名のとおり魔法のような言葉です。

中身が無いのに…です!

それなのに、なぜか納得させられてしまう魔力を秘めています。


マジックワードで思考停止させられている!?

「一人ひとりができることをしよう!」
「「「お〜!」」」

って、みんなで頑張れば大きな成果が得られる。
そう理解して、うなづき行動しようとする。

しかし、いざその時になって、結局何をすればいいのだろう?

自分の理解が浅いのか?
努力が足りないのか?

自分を責めてしまうかもしれない。

でも「一人ひとりできることをしよう!」って言われても結局は、何をするべきか何ひとつ語られていない。

「できること」が何なのかを明らかにしないまま突き進むと、とんでもない結果になったり、最悪大きな事故になりかねない。

何となくみんなが同意していると、思考停止して納得させられてしまうものです。

しかし、それに対して思考停止せずに理路整然と対処できる人もいます。

そういう人の特徴は、

  • マジックワードの本質を理解している人

  • 曖昧ぜったい許さないマン

  • コミュ障(理屈っぽい・協調性がない等)

かもしれません。

いずれにしても、思考停止したまま理解したつもりになって行動してしまうと、結局は何も解決していない事態に陥ってしまいます。

この思考停止から脱却しないと、いつまでもあなたは強者から搾取され続けてしまうことになります!

コンテンツ販売で100万稼ぐ人も、大企業もテレビの報道も、このマジックワードを上手に使っています。

マジックワードによって思考停止させられるより、マジックワードを上手に使って思考停止させる側に立った方が良い。

実際、コンテンツ販売で100万稼ぐ人も、大企業も、テレビの報道も、このマジックワードを上手く使っています。

「ビジネスで稼ぐ人は、みんな知っています。」
「顧客満足度98%!!」
「市場の動向に注目しましょう。」

ここではマジックワードの魔力を解き明かして、思考停止からの解放へと導いていきます。

マジックワードの本質を理解しておけば、思考停止せずに理路整然と対処できるようになります。

まずは、マジックワードの例文から紹介していきます。


マジックワード例文30選
  1. 「もっと議論が必要だ」

  2. 「悩ましい問題だ」

  3. 「みんながそう言っている」

  4. 「常識で考えたらわかるだろう」

  5. 「それって本当に必要なものですか?」

  6. 「主体性を持って取り組め」

  7. 「相手の身になって考えろ」

  8. 「一人ひとりができることをする」

  9. 「コミュニケーション能力」

  10. 「プロ意識を持て」

  11. 「リーダーシップが必要だ」

  12. 「グローバル志向」

  13. 「組織一丸となって取り組もう」

  14. 「いかがなものか?」

  15. 「可能性はゼロではない」

  16. 「二度と繰り返してはならない」

  17. 「国民に納得のいく説明を」

  18. 「市場の判断が注目されます」

  19. 「地球にやさしい活動を」

  20. 「サステナブルな取り組み」

  21. 「どんな小さな兆候も見逃さない」

  22. 「覚えておくと重宝します」

  23. 「海外では当たり前のこと」

  24. 「豊かな暮らしが手に入る」

  25. 「多くの人に認められている」

  26. 「なるはやでお願いします」

  27. 「遺憾の意を表明します」

  28. 「ウィン・ウィンの関係」

  29. 「あなたのために言っている」

  30. 「やぶさかではない」


マジックワードの具体例

【Case1】 結局何も言っていないワード

思考停止

マジックワードの定義は「内容のあることを言っているつもりで、実は何も意味していない言葉」でした。

例えば、「みんながそう言っている」とか「みんなやっている」「みんなが持っている」など。

よく聞く言葉です。
誰かを説得する時に使われることが多い。

子「ゲーム買ってよ。」
親「勉強しなくなるからダメ。」
子「だって、みんな持ってるもん!」
親「みんなって誰?」
子「クラスの友だちみんな。」
親「クラスの子、全員?」

っていう親子の会話、身に覚えのある人もいるんじゃないかな?

私は子どもの頃、お小遣いを貰ってなかったので、お小遣いで買うってことができずに、よくこんなやり取りをした覚えがあります。

大人になってからも、このようなマジックワードは、意外と目にすることがあります。

このような煽り文句は、ビジネス界隈でよく見かけますよね?

何となく、みんなやってるなら自分もやってみようって思わされる。

この例のように、「どんな人」が「どんなこと」をやっているのか、多少示してくれているので、調べたり試行錯誤したりできる。

でも本当に「みんなやってるの?」「具体的な分析方法は?」っていう謎は残ったまま。

「みんなやっている」っていうマジックワードを見たからといって、否定するのではなく、謎の部分を深掘りしたり、明らかにしていくことが大事になってきます。


《 マジックワードの具体例 》

「もっと議論をすべきだ」
「〜はいかがなものか」
「みんながそう言っている」
「常識で考えたらわかるだろう」
「できることから始めよう」

先輩「常識で考えたらわかるだろっ!」
後輩「常識って何ですか?」
先輩「そうやって口答えするところだよ。みんな言ってるぞ!」
後輩「みんなって誰ですか?」
先輩「お前の周り全員だよ!」
後輩「それじゃ全員に聞いてみますね。」
先輩「それがお前のやりたいことか?もっとやるべきことがあるだろ!!」


【Case2】 会社でよく聞くアノ言葉

会社でも職場の中でもマジックワードが飛び交っています。

上司や先輩にこんなこと言われたことはありませんか?

先輩「いいか、お金を貰っている以上プロなんだから、プロ意識を持たないとダメだぞ!」
後輩「(プロ意識ってどうやって持てばいいんだろう…)」

私も上司や先輩から、何度もこの御言葉を頂戴しました。

その度に、「プロ意識って何だろう?」「どうやって持てばいいんだろう?」と考えさせられました。

  • 会社に貢献すること

  • お客様の立場になって考えること

  • 自分の仕事に責任を持つこと

  • その道のスペシャリストになること

結局、色々と考えたところで、上司や先輩の考えるプロ意識と、自分の考えるプロ意識の定義が違っていれば、何の解決にもなりません。

とりあえずその場をやり過ごすためだけに、

「分かりました、ご指導ありがとうございます。」

と言って終わってしまいがちです。

そうならないためには、

「もっと議論を重ねて、コミュニケーションをとり、お互いの信頼感を高める必要があります。」

はい、これもマジックワードですね。
何の具体性もないアドバイスなので、何も解決できません。

上記の場合であれば、「プロ意識」とは何か、それをどのように身につけていくべきかをすり合わせて明らかにしてく活動が必要だということになります。


《 マジックワードの具体例 》

「プロ意識を持て!」
「Win-Winの関係」
「コミュニケーション能力」
「意識改革が必要だ!」
「グローバル志向」

社長「我が社とクライアントが、Win-Winの関係になるよう努めなければならない!」
社員「(クライアントが納得する取引ってことかな?)」
社長「我が社も企業として、スタッフ一同とともにWin-Winの関係を築けるような職場を目指していきます!」
社員「(給料上げてくれるのかな?)」


【Case3】 メディアでよく使われる言葉

テレビ番組を観ていると、マジックワードで溢れかえっているのが分かりますね。

例えば、こんな会話がやり取りされていたりします。

司会「こんな悲惨な事件は、二度と繰り返してはいけません。」
ゲスト「政府としても国民が納得する対策をお願いしたいですね。」
司会「どんな対策が考えられますか?」
ゲスト「このような悲惨な事件には、何かしらの兆候があったのかもしれません。そんな小さな兆候も見逃さないような対策を期待します。」

戦争の話題でも「二度と繰り返してはいけません」とよく言われたりしますが、誰が繰り返してはいけないの?

私たちは、はじめから戦争したいとも思わないし、事件を起こそうとも思いません。

事件や戦争を起こそうとしている人に、起こさせてはいけないというのであれば理解できるし、起こさせないようにするためにはどうすれば良いかという議論もできます。

「国民が納得する対策(説明)を」というのも釈然としません。

Aさんは納得できてもBさんは納得できない、ということは多々あります。
というか満場一致なんて、そうそうあるものじゃないです。

大谷選手のMVPや井上尚弥選手のPFPでさえ、賛否両論あるんです。

メディアや政治の役割は、視聴者や国民の最大公約数を納得させることが目的なので、具体的なことは言わずにマジックワードで輪郭をぼかすことがどうしても多くなってしまいます。

↑↑↑ で言っている「最大公約数」とか「輪郭をぼかす」っていう言い回しもマジックワードだったりするので、油断しないでくださいね。


《 マジックワードの具体例 》

「可能性はゼロではない」
「二度と繰り返してはならない」
「国民に納得のいく説明を」
「市場の判断が注目されます」
「サステナブルな取り組み」

野党「総理、あのようなご発言は、いかがなものかと思いますが?」
総理「あの発言は、私個人の発言であり、内閣総理大臣としての発言ではございません。」
野党「たとえ個人の発言であったとしても、見過ごすことはできません。失言ではありませんか?」
総理「失言であるという認識で発言したものではありません。」



マジックワードの本質とは

繰り返しますが、マジックワードの定義は「内容のあることを言っているつもりで、実は何も意味していない言葉」です。

なぜこのような曖昧なマジックワードを使ってしまうのか?

発言した本人がマジックワードであると意識しているいないに関わらず、使ってしまうのだから始末が悪い。

私の嫌いな言葉のひとつに「なるはやでお願いします」というものがある。

「なるべく早く」という意味なのですが、ニュアンスとしては「最優先・超特急」という意味が含まれています。

「なるべく」を辞書で調べると、「できるだけ・可能な限り」という意味になっています。

本来の意味からすれば、今抱えている仕事が優先すべきであれば、その後でも構わないはず。

しかし、仕事を依頼する側からすると「最優先・超特急」で、と捉えているかもしれません。

ここで、お互いに認識の齟齬(そご)が生まれてしまい、

「まだ終わってないのかっ!」

って怒られてしまうことになってしまいます。

「なるはやでお願い」する人は、実は明確な納期が決まっていないため、「なるべく早く」という曖昧な表現をしてしまいます。

マジックワードの本質には、

  • 根拠や解決策が明確になっていない

  • 問題をごまかそうとしている

  • 問題解決を先送りしたい

  • 明確にしたくてもできない

  • 何も考えていない

このような事情が見え隠れしています。

そこには、人間関係に摩擦を生じさせず、コミュニケーションを円滑にしたいという思いがあるのかもしれません。



マジックワードによる思考停止からの解放

マジックワードの本質は、人間関係で摩擦を生じさせないためのもので、コミュニケーションを円滑にするためのものでした。

しかしながら、マジックには「ホワイト」と「ブラック」が存在します。

「白魔術(ホワイトマジック)」「黒魔術(ブラックマジック)」なんて言ったりもします。

ホワイトなマジックワードは、無用な衝突を避け、対立せずに良好な関係を維持することに寄与してくれます。

その一方で、ブラックなマジックワードは、相手に威圧感を与え、イタズラに時間を浪費させ、問題を先送りにするだけでなく、事態を悪化さえさせてしまうことさえあります。

そういったブラックな側面がクローズアップされ、時としてマジックワードは「呪いの言葉」なんて言われ方をすることもあります。

本質的には、ホワイトマジックだと思いますが、実際問題としてマジックワードが現れるとむしろ人間関係に摩擦が生じることが多い気がします。

意図的に問題を先送りにしたり、結論を曖昧にして責任を逃れようとしていることが見え見えだった場合、非常に良くない結果が待っています。

かと言って、「曖昧ぜったい許さないマン」では、問題解決や結論が出る前に人間関係に亀裂が生じる可能性もあります。

マジックワードによって思考停止し納得させられないために大事なことは、

  • マジックワードの本質を理解しておく

  • ホワイトマジックワードを有効活用する

  • ブラックマジックワードに対しては曖昧な部分を明確にする

  • 互いの認識にズレが無いようにすり合わせる

ということです。

例えば、冒頭で紹介した

一般的に快適な空間で過ごすためには適度な湿度が必要です。

この内容の曖昧さを明確にすると、

個人差はありますが快適に過ごすためには気温18〜25度、湿度40〜65%と言われています。

少し明確になり、どうすれば快適に過ごせるか、方法を模索することができるようになるため、問題解決に一歩前進できます。

それでもまだ「個人差って何?」「快適って何?」っていう部分はありますが、このように少しずつでも曖昧さを消していくことでマジックワードから解放されていきます。

マジックワードの呪縛から解放されれば、問題解決に前進していくことができます!


まとめ:マジックワードを使うなという話ではない!

ここまでは、マジックワードの曖昧な側面、良くない部分を中心に話してきました。

だからと言って、このような負の側面だけをピックアップして、マジックワードは使うな!という話で終わらせるつもりはありません。

まずは、マジックワードの本質を理解して、それによって何も解決しない場合もあることを知っておいてください。

その上でマジックワードを上手に使うことができれば、コミュニケーションを円滑に取ることができるようになり、問題解決に向かって一歩前進させることができます。

マジックワードは、使い方によっては強力な説得力を生み、周囲を納得させることができます。


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