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“すぐそばを通ってるのに目が合わない”期

(前2つの投稿の)熱冷まし、または吐き切り。

急な雨に降られたとき、あるいは想定外に日焼けしてしまったときなんかは、意外と内面は波立っているものだから。

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藤井風さんというとんでもなくおおきなムーブメントに今更ながら出会い、日々感動を深めている。

よくこれまで気づかずにいられたな…
けどさ、ちょくちょくサインは来てたんだ。その紆余曲折が、ちょっと感慨深くさえ想えてきたから、こうして別途記録する。


たとえば2022年の秋


知り合いのTさんから、

「聞いてくれたまえヒトハくん!!! 僕、これから藤井風さんのライブなんだ!!!!!」

と、ドーパミン&アドレナリン全開のメッセージが届いたことがある。日付からして、吹田のライブのときだろう。

こちとら翌日にはアート引越センターさんのトラックが来るというので、全身全霊で荷造り中。別の意味で興奮のルツボに叩き込まれており、「へー、いいですね!楽しんできてくださいね!こっちはこんな感じです!」と
山積みのダンボール群の写メを送ったのだった。

写真残ってたわ。


Tさんをテッカテカに輝かせている藤井風さんというのは、話題のミュージシャンなのよね? という感触だけはあり、感激屋のTさんの盛り上がりに、わたしはいつだって感心しているので、平時なら、どれどれ…と情報をググるくらいはしたかもしれない。

けれども、そのときはとにかく目の前の引っ越しが万事だったのだ。

このように、遣われし者はTさんだけではなかった。
ピンとは来てなかったけど、、、目や耳には、それとなく届いていたのだ。

「あの動画…!」

中学時代に吹奏楽部だったわたしは、いまだに当時のコンクールで吹いた曲や、実演したことはないけど憧れの曲のいくつかを、たまに無性に聴きたくなってヘビロテすることがある。(演奏団体はさまざまに)


それらに加えて、ある中学生の男の子が文化祭で熱唱する、中島みゆきの『糸』のカバーを聴くと、ものすごくきれいな気持ちになるので、そちらもときどき聴き直している。

これらの視聴内容より、Youtubeさんに「このユーザーは“中学生✕歌、演奏”が好きなのだな」と認識されたのか、それっぽい動画があがってくるようになった。

おそらくそんな流れで、これまで何度となくオススメされ続け、見覚えのある動画のサムネイルがあるのだけど、今になって、「あれ? この動画って…!」と、それが藤井風さんのものであったことが判明。

こちらの動画も、それはそれはたくさんのかたがご覧になっている。わたしのアカウントのオススメ欄にも、それこそ千本ノックの勢いで球は送られてきていた(つまり何度も表示されていた)わけなのだが、有名な原曲を知らなかったのと、馴染みの曲はともかく“中学生縛り”でなんでも聴くわけではないので、もうずっと見送っていたのだった。


家人のスマホから夜な夜な

さらにもういっちょ、ニアミス。

一日の終わり、我が家では家人がAmazon musicで流すお気に入りのラインナップがある。

何人かのアーティストの変遷をたどると、尾崎豊さん、さだまさしさんが隆盛してはフェードアウトし、最近では竹内まりかさん(まり“や”さんではなく)、フランク・シナトラさん、宇多田ヒカルさん、あとなんか植物が音を奏でてるというヤツ???、秋川雅史さん、徳永英明さん、小田和正さん、そして、そう、ここにも藤井風さんの曲が。

そうとは知らずに、となりでわたしも聞いていたのだった。


知らないあいだにアンテナ新設してるかもよ

響くときは響くけど、響かないときはどんなに大音量でやってきても響かないもんなんだよ。
「お、、、惜しいぃッッッ!!!」て気もするけど、あとで振り返る紆余曲折は、なんかおもしろいよねー。

たくさんの周波数が飛び交っているなかで、どの波に合わせるかって、意識できる部分と意識できない部分があるようにも想えてくる。

それはもうしかたないよね。そのときの自分の感度を信じてやりたい。

って気持ちと、

できるだけ本音を研ぎ澄ませて、すんなりと入ってくるようにしておきたい。

っていう気持ちと、半々。

なかなか目が合わないこともあれば、その日聞いてすぐに観に行く・会いに行く、ってこともあるのが御縁やタイミングの不思議。

気持ちや意図はさておき、アンテナは知らぬ間に立っていた、とか、波長は日々変化するんだな、とかいうのが実感としては近い。

星の一葉 ⁂ ほしのひとは

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