クレアさんの涙を無駄にはしない ~ 見慣れた昨日は振り向くな
戦艦好きの父親と
少し歳の離れた兄がいる
家族構成で育った私にとって
人生初めての映画鑑賞作品は
『宇宙戦艦ヤマト』だった。
やや渋め。
おウチでのテレビチャンネル権など
あろうはずも無く
兄の気まぐれに乗るだけだったので
幼少の頃インプットした内容は
自動的に戦隊ヒーロー物や
ギャグ漫画等々
ストーリーを解釈するのには
実年齢よりも少しだけ<背伸び>を必要とされるモノだった。
そんな幼稚園生か小学校低学年生あたりの私にとって
『銀河鉄道999』だけは
純粋にワクワクしたり
悲しくなったり
心を強く動かす作品だった。
テレビアニメ版
劇場版~映画館
劇場版のコミック本
様々な媒体を繰り返し堪能できる環境にいた。
お人柄はともかく兄に感謝。
長い年月を経て、まさか
自分の人生で根を降ろす場所が『銀河鉄道999』原作者
松本零士先生の故郷の
ほど近くになることは、神様と、
そうなるように設定した時の
自分の魂以外、誰も知らない。
今はピカピカに
整備されているけど
小倉駅や門司港駅舎を訪れる度
松本零士先生はこの場所で
作品の構想や
インスピレーションを
お湧かしになられていたかと
思うだけで、心が強く動いた。
数年前、自宅のテレビの故障、
買い替えのタイミングで
U-NEXTの無料視聴キャンペーン期間に
乗る機会をもらった。
「何、観よっかな・・・」
最初の直感に従って
劇場版『銀河鉄道999』をチョイス。
たくさんのシーンで
そうだった、そうだったと
懐かしむ中
長い年月を経ても、変わらず
胸を熱くし、涙するシーンは
同じだった。とても有名な
【ガラスのクレア】さんの名場面。
誰かを守るために
自分の命を引き換えにできるか・・・
この数年、
駆け足でインプットしてきた
<この世の真実>
「なんなんだ、この世って」
勝手に闇落ちしたり、
へこたれそうになる自分を
何度も何度も感じてきた。
しかし、それはすべて
物理的に身体が、とても快適で
完全なる安心・安全が保たれている
環境での出来事 (発信活動を含)
自分の中で恐怖や無力さが
生まれると、私はいつも
【クレアさん】の強さと美しさを思い浮かべていた気がする。
そのおかげで、ある日は泣き止みある日は静かな誓いを強めた。
我々人間は
クレアさんのような魂
(犠牲になった人間
・動物・植物・鉱物)のおかげで
成り立たせてもらっていると
自覚する必要があるのだと感じる。
そして恐れとは
ただ、思考や感情として
自分が作り出したに過ぎない
実体のないモノだと
心の底から思えるまでは
少し時間が必要だったけれど
それもまた、必然だったのだと
今なら分かる。
所詮、半世紀ほどの歴史体験しか
さかのぼることのできない
今の私だけど
ここまで私にDNAの
タスキをつないでくれた
ご先祖オールスターズ様や、
距離の近い存在として
私の人生に関わってくれた
全ての方々には、感謝しかない。
だから、
この先やって来ると予測されている
大きな出来事に対して
これまでの感謝として
お返しの意味を込めて
今、この瞬間を
丁寧に生きていこうと思う。
劇場版『銀河鉄道999』の
主題歌/挿入歌である名曲
【THE GALAXY EXPRESS 999】
“両A面”として位置付けている
この歌を添えて
この文面をご拝読くださっている方々へ、この先
自分自身を鼓舞し続ける
お約束をさせてもらいながら
今日のお話を結ぶ。
【TAKING OFF】
~見慣れた昨日は 振り向くな
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