施設#0

昔。と言っても小2の頃のお話。
僕は脚の治療でとある医療施設に入所していた。
そこの施設での出来事が割とすごかったので何回かに分けてここに記す。

施設に初めて訪れたのは生まれて間もない頃。
生まれてすぐ足の異変に気づきあちこち病院を駆け回っていたそうだ。
そしてたどり着いた施設。

そして一気に飛んで小2。
初めて施設に入所した。
もちろん親元を離れて。
正直めちゃくちゃ寂しかった。母も父もおらず頼りにできるのは持ってきたアザラシとシロクマのぬいぐるみ。
それに加えて僕はまだまだ小さかった。心も身体も。でも施設にいた人たちはみんな大きかった。同級生なんて人はしばらくいなかった。

そして事件は起こる。
部屋に一つしかないテレビを観ていてトイレに行きたくなったので車椅子を後ろに動かした。その時。
コツンと何かがぶつかった。
それは他の入所者の足だった。
「なにしてんの?まだ手術したばかりなんだけど?」
とめちゃくちゃ責められる。
本っっっっっっ当に怖かった。
当時まだ人見知りが激しく知らない人がとても怖かった。そんな怖い対象から怒られたのだ。怖くて怖くて仕方がない。
涙を堪えるつもりだったけど無理だった。めっちゃ泣いた。
その後看護師さんが仲裁に入り無事事なきを得たがこの出来事は今でも若干のトラウマだ…

#0終わり。

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