密集したチェーンの軍団を上からなぞると、いつもこめかみがツウーっとなり、目の中に涙が溜まる。 なんでだかはわからないけど、 いつもそう。 あ、これでいいんだなと何かを確かめてるんだろうか。わからない。地に足がついてる感じでもないし、わからない。 けど、そのままでオッケーって言われてる気持ちになる。とても不思議だけど。 以前、作品を見てくれた方が同じようなことを言ってくれていた、 私もそれを確かめているのかもしれない。 今縫ってるのがおおーきな集合体になったら、そ
急に春が来たもんだから、頭が彷彿している。 これはなに? 宝石?
桃は黄色とピンク、血色のいい赤が混ざり合って温度を感じる。 冷蔵庫から出した桃は触ると冷たいが 眼でみればここはあったかいんじゃないかと錯覚する。 触る。桃肌の優しい毛並みが肌をなでる。 優しく暖かくて嬉しくなる。
夜は突き抜けるように、駆け抜ける時間がある。 朝はそこから一呼吸おいて、 身体の周りの空気がスーッと平行に抜けて漂う時間がある。 昔は夜の駆け抜ける時間が好きだったけど、今は朝の時間も好きである。
新しい部屋に越してから 一個見つけたいいことがある。 ガラスのコップに反射してプリズムが入ること。大体、朝の10時から11時くらい。 金物に当たって光ってる時が綺麗。 底のない氷の崖から白い湯気が立っているところを思い浮かべました。
chulip