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古の想像力と、ちいさな野望。


この夏いちばん楽しみにしていた古代メキシコ展に、ようやく行けた。

人の多さは……そこそこ。
ケースに入っている展示品のまわりには絶えず人がいるので、すいているとはいえないけど、人が多くて見られないほどではなかった。

展示品がどれも独特の雰囲気があり、美しいのは言わずもがな。

どうしてこんなにも表面が滑らかなのだろうと考えてしまう。
土器にしても、まるで陶器のような滑らかさだ。
土の粒子が細かいのだろうか?
なにか釉薬を使っている効果なのだろうか?
焼きムラが一切ないのは、どういう焼き方をしたからなのだろう?

いろいろ知れると思って行ったのに、逆に疑問ばかりが募っていく。

私が古代の文化に惹かれる理由のひとつに、土と石の存在がある。
古代の人々は、土や石の性質をよく理解している。
今回の展示でも、大きくて外に置かれるような石彫りには固くて耐久性のある安山岩が使われていて、長く残すことを念頭に作られたのだと思うと、古代の人たちの知識量と技術力の高さ、想像力のすさまじさを感じずにはいられない。

石灰岩の石彫も、チャートで作られたナイフも……

すばらしかった。

やっぱり図録を買えば良かったなーと思いつつ、
もし叶うものなら、これから巡回する福岡の九州国立博物館にも行きたいなんて夢がむくむくと膨らんでいく。

うーん……
夢じゃなく、現実にしてしまおうかな。

なんて。


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