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無限の猿言葉-ドッジボールアンチによる改善案

私はドッジボールアンチだ。

今回は私がドッジボールを好まない理由を力説し、それらへの改善案をあげる。皆さんには、ぜひスポーツへの適切な批判をしていただきたく思う。では始めて参ろう。

私がドッジボールアンチとなったのは中学生の頃だ。私の母校には球技大会という、クラス対抗でサッカーやバレーボールやバドミントンをして勝敗を競う催しがあったのだが、その大会の中でドッジボールが行われていた。

ドッジボールは死ぬほど盛り上がらなかった。軽井沢?って感じだった。ドッジボールが大会のトリを務めることもあったのにも関わらずだ。

さあ、ドッジボールが盛り上がらない理由を考察していこう。私はドッジボールに足りないものは「勝つために全力を尽くしている感」であると考える。

サッカーの試合中にボールを保持した選手は、シュートやドリブル,パスなどの選択肢の中から、ゴールを奪うのに最適なものを考えて実行する。スポーツとはそういうものである。

しかし、ドッジボールの場合はどうだろうか。腕っぷしの良い男子が連続でボールを保持した時、活躍度の低いチームメイトにボールをパスすることがある。人数状況が有利な場面でボールを保持したあなたは、そのまま相手サイドにボールが渡らなければ勝利できるにも関わらず、撃破を狙ってボールを投げる。

そう。ドッジボール中の行動は、暗黙の了解によって行われることが多すぎるのだ。なんていうか、甥っ子とスマブラしている時みたいな気分になる。こんな微妙な気遣いの連続では、心から燃える試合ができないのも当然である。試合中に取られる行動は、その全てが勝利に徹した結果であるべきだ。

上記が私がドッジボールアンチを続けている理由だ。では、これらの問題を改善するためにはどうすれば良いのだろうか。

私がドッジボールの新ルールを考えてみたので読んでいただきたい。(以下は学校で楽しむことを想定したルールであって、競技ドッジボール?的なものにケチをつける気は一切ない)

・撃破の基準、外野の扱いなどのルールは現行のものに合わせた上で、2つのルールを追加する。

・1つめに、試合は決められた時間が経過するか、一方のチームの内野がいなくなるまで行われる。ただし一方のチームがボールを保持してから30秒の間、誰も撃破されないかつ相手チームにボールが渡らなかった場合、30秒が経過した時点で相手チームにボールを受け渡さなければならない。

・2つめに、相手チームによって投げられたボールをキャッチした選手は、必ず相手陣地の上空を通るようにボールを投げなければならない。

うむ。良いルールだ。1つめのルール追加によって、「投げなければ勝ちだけど気まずいから投げる」という状況が起こらなくなる。相手をしっかり撃破していれば攻撃を続けられる点も良い。このルールはあってもなくても試合の見た目は変わらないだろう。しかし、プレイヤーの闘志に明確に影響するものである。

また2つ目のルール追加は、「俺が投げた方が強いけど活躍してない子にボールあげるか。」や、「うわ。ボール取っちゃった。強いヤツに投げさせた方が勝ちに繋がるけど気まずいから投げちゃお」といった状況を解消できる。外野にパスする戦術は取れるようにした上で、自陣内での譲り合いを封じるために上記のようなルールとした。

どうだろう。我ながらなかなか良い改善案だと思っている。このルールなら当時の私も熱い試合が行えたことだろう。私はドッジボールを貶したい訳ではない。熱い試合を楽しみたいのだ。全国の中学校にはぜひとも採用していただきたい。

以上でアンチ活動および啓蒙を終えようと思う。
読んでいただきどうもありがとう。

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