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無限の猿言葉-モノマネされたい

皆さん自分のモノマネをされたことはあるかい?

私は学生の頃にしていただいたことがある。
これがまあ非常に楽しい体験だったし、自分を強烈に客観視できる体験で素晴らしかった。
ぜひともまたモノマネされたい。

そう思ったので今回は、星̑のモノマネのコツを自分で探っていこうと思う。自分で自分の誇張したモノマネをしてみたいという思いもある。では早速フィジカル面、言論内容面に分けて特徴を洗い出していこう。

フィジカル面

フィジカル面での日常的な癖を考えると、「髪のいじりかた」,「口のつぐみ方」,「立ち方」,「歩き方」この辺りが強いだろう。ひとつずつ解説していく。

・「髪のいじり方」
これは真似しやすい。私は前髪の生え際(三角州の付け根の部分)に両手の小指を当て、前髪とそれ以外の境界線を小指でなぞりながら頭髪を整える。それに加えて、上目で前髪を確認したあと、首を左右に1回ずつ振って前髪を整える。

・「口のつぐみ方」
私は表情筋をたくみに動かせないため、意図的に唇で意思表示をする。話をちゃんと聞いてることを相手に示すべきタイミングで唇をつぐむと良い。あとは会話中に考える時間が欲しい時に唇の両端を外下に引っ張ったりする。なんらかの意思決定を自分の中で下したことを示すために頬を服覚ませた後に「ヨシっ」て感じで息を吐く。この辺りを真似すると良いだろう。

・「立ち方」
基本的に両足に均等に体重が乗っている時間は存在しない。どちらか一方の足に腰をのせて、その足を少しハイペースで替えると良い。あとは超猫背で超撫で肩である。こういうのはバカにするように誇張した方がいい。

・「歩き方」
私は1歩が大きい。後ろ足を前に振るタイミングで、設置している足の指先でグッと地面を蹴ると再現できる。私は歩くのがかなり速いが、この歩き方で早歩きをしないと似て見えない。暇な手はレギンスのポケットに突っ込むが、荷物を持つ手は少し上品に。これで完璧である。

言論内容面

喋る時の癖(これはフィジカルかも)や思想の癖を考えると、「喋り方」,「立場のとり方」,「補足の入れ方」,「助動詞の使い方」,「頻出ワード」。この辺りを真似られると良いだろう。解説する。

・「喋り方」
これはシンプルだ。私の声のスペクトル的特徴を言っても仕方がないかと思うので、声質は聞いて真似してくれとしか言えない。声のトーンは元々高めだが、文頭の接続詞ではもっと上げよう。疑問文のイントネーションは、「ね,む,く,ない?(L,H,L,H)」である。(L,H,H,H)ではない。

・「立場のとり方」
私はシステム相手には広く批判的な意見を述べることが多い。人の悪行や怠惰に対しては比較的寛容である(つもりだ)。また、システムを相手に褒めることも多い。これは口癖と重複するが「〜って命名したやつ偉い」や「これいい制度だな」と言いがちである。ただ貶すだけではないのだ。
あとは、複数要素がトレードオフの関係にある問題に直面した際には、色々と理屈っぽい言葉を並べた上で結局直感で決める。おかしなことじゃあないが少し滑稽である。これを真似ると良い。

・「補足の入れ方」
これはとても大事だ。以下の3つの型のいずれかに当てはめて話そう。

①これ、[自分へのツッコミ]って感じなんだけど、[主題]なんだよね。

②[主題]。[主題が導かれにくい背景]にもかかわらずね。

③[ドラスティックな主張]。まあ、[主題の適応範囲を狭める文言]だけどね。

これを真似するだけで完璧である。これらを合わせ技にしてもいい。②は倒置が肝であるので注意すること。

・「助動詞の使い方」
私は古典の助動詞がかなり好きである。特に、「たり」,「べし」,「なり(伝聞)」あたりは使えるチャンスをよく伺っている。活用を間違えないように少し頭の中で整理してから喋り出そう。私もそうしている。

・「頻出ワード」
使うだけでそれっぽい。列挙する。

「しゃばい」「しょっぱい」「良い(必ず漢字で)」

「含む(主に受動態で)」「伴う」「備わる(主に存続を伴って)」

「過言な」「先(後)天的な」「愚かな」「ドラスティックな」「適当な」「テキトウな」「相対(絶対)的な」「体系的な」「フィジカルな」「傲慢な」

「ノイズ」「キャパシティー」「ロマン」「淘汰」「レイヤー」

こんなとこだろうか。自分の口癖を探し出すのは案外難しいことだった。


以上、特徴を洗い出してみた。

なんというか、これは再現が難しい。似せる上でなによりも大切なのは、「いかに人口に膾炙しているかを無視して適切な言葉を探すこと」であるような気がしてきたが、それはつまり、最悪である。相手と対話する気が足りない。自己満足である。

私の真似をする場合は、自己満足に徹するべき

最悪な結論ではあるが、これでそれっぽいモノマネができるのではないだろうか。まずは自分で練習してみることにする。

ここまでお読みいただきありがとう。よければモノマネ練習してみてください。

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