- 運営しているクリエイター
#忘れられない人
そうだ私は今を生きているんだ
彼は顔が整った人だった。
先輩に連れられて行ったお酒を飲めるイベントで出会ったその人は、目鼻立ちのクッキリとした大人の男性だった。
大学には、よくある男女グループの波に押し流されて、お膳立てされて最近付き合い始めた同い年の男の子がいた。彼はあくまで男の子だった。
付き合っちゃったんだ。
はい。遅いですよ。
ん?なにが?
だから〜
弄ばれてるんだな。そう感じていて遠回しに気持ちを伝えてみた
それを聴いた夜、貴方はそこに居ました。
知らない誰かとナイトクルージングを聞いた夜がありました。
と落ち着いた声で話すラジオDJのラジオを私は元恋人と聴いた夜がありました。
その夜同じ空間に居たわけではないけれどお互いの表情が分かるくらいには時間を共にした相手でした。
その人は思い出になってくれない人で、
今も会うたびに心を締め付けてくる人です。
その夜はあってもいないのに心を締め付けられました。
ナイトクルージングが流れる間は