その思いがすーっと消えたのです
「この講座受けたい！」そう思う講座がありました。
その講座とは、タロットカードの講座です。
受けたいと思ったのは、そのタロットは興味がありながらも未経験だったこと（タロットといってもいろんな種類があるんですよ）、そして「セッションの質を上げたい」という方が大きな理由でした（私はタロットを使ってセッションを提供しています）。
受講するとなると、お金と時間が必要になります。受講料を捻出し、受講する時間も作らなくてはいけない。復習とか宿題が出るかもしれないし。もちろんそのこともふまえながら申し込みしようと決めたのですが、ここで私のずぼらが出てきました。
申し込みといってもメールするだけ。ほんの数分で完了するというのに、今度やろう、明日やろうと先送り。ずるずるとしているうちにどんどん日が過ぎていったのですが、ある出来事を境に、その”講座を受けたい”という気持ちがすーっと消えてなくなったんです。結果、講座を受けることをやめました。きっぱりと。
そのある出来事とは、このnoteでも過去に書いたのですが、noteでつながるアーティストさんたちで開催した「Jungle×ジャングル」というアートとハンドメイドのグループ展にタロット占いとして参加したことです。
（「ジャングル×Jungle」についてはこちらからどうぞ↓）
グループ展の期間中、お一人お一人は短い時間でしたが、何人かの方にタロットセッションを提供させていただきました。それが私にとっては予想以上にとても充実した時間だったのです。
みなさんから伝わった濃いエネルギーをたくさん感じたというのもあったと思います。その方々が本来持っている強いパワーがじわりじわりと湧き出すような感覚とでもいうのでしょうか。
楽しく充実した時を過ごすことができたな～と心から感じたと同時に、講座を受けたいというその思いがすーっと消えたのです。きれいにさっぱりと。
そこで気がつきました。
ああ、私は「講座よりもセッションでのこの充実感が欲しかったのだな」と。
セッションの質を上げたいというのは嘘ではないけれど、受講するためのおまけの言い訳だったのかもしれない。本当に欲しかったのはセッションをすること、タロットを展開すること、話を聞くこと、タロットのメッセージを伝えること、お相手のエネルギーを感じ交換すること、その充実感。
”満たされないものを何かで埋めようとする”というのを聞いたことはありませんか？
充実感を得たくて、不足感を埋めたくて、それで外側にあった”講座”が目についた。受講すれば、勉強しているという充実感を感じることができる。でも本来の求めている充実感は、受講して勉強することとは少し違う方向のものです。
本来とは違う形で外側に求めるのも特徴的です。
買い物や暴飲暴食、ギャンブル、コミュニケーション、ダイエットなどなど。でもそれら自体は悪いものではないんです。もちろん講座も。ただ本来の求めているものが分かった方がずっと健全だし、それに気がつかないと次々と講座を受けることの繰り返しにもなりかねないんですよね。
でも今回は、自分のずぼらさが役に立ちました。ずぼらもいいとこあるね。
もし受講していても、それはそれでよかったと思うかもしれない。でも、またひとつ自分の心を知ることができたのは発見だったなと。
内側を埋めようとして外側に求める…これって私的にはあるあるなんですが（でもなかなか内側の本心に気づけない）、もしかしたら他の方にも当てはまることがあるかもしれないと思って書いてみました。
書いてみたんですけどね。
「この講座受けたい！」がまた新たに見つかってしまいまして。
もう全然反省してないじゃん私…すみません。
でも、教訓？をいかし、本心かどうか今まさに見極めようとしています。
頑張っている自分というひとときの充実感が欲しいのか、本当にその学びが欲しいのか。なぜ学びたいのか、学びの後どうなっていたいのか。あれこれと自問しております。
本心と本心の偽物はとてもよく似ている。
いろいろ理由や理屈をつけて本心を見せないように思考も動く。
やっかいで複雑だけど、そんな本心にとことん付き合ってあげようかな、今はそう思っています。
さて講座はいかに…。
今日もありがとうございます。
もっと自分を知るための「タロットセッション」、自分に意識を向ける「kanaiプレートアート」のワークセッションを、東京都内での対面、またはzoomにて提供しています。
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