方言能登！(＃方言note)

今日は猫野サラさんの企画にもとづき、石川県能登地方の方言を集めてみました。あの、だじゃれ寒いですね、知ってます、ごめんなさい…(笑)

能登の方言で語られる６つの風景を集めました。

①高校生と母の朝の風景

「お母さーん、靴下、かたちんぱなんやけど」
（かたちんぱ：片方しかない状態）

「洗濯場行って見てみさし。干してあるぞいね。それより、美南、高校遅れてしまうがいね。はよ食べさし」

「はぁい。わかっとるー」

「まったく朝から、この子はぎゃあぎゃあといじくらしいわぁ」
（いじくらしい：うるさい、わずらわしい）

②温泉にきたおじいちゃんと孫の風景

「このざいごにも、こんな立派な温泉ができとるなんて、おらちゃのころには信じられんことや」
（ざいご：いなか）

「じいちゃん、このお風呂、気持ちいいねえ」

「おう、じっくらーと浸かっとらし。ただ、ちきなくなるまで入っとらんでいいんやぞ」
（じっくらーと：ゆっくりと）
（ちきない：だるい、しんどい）

「母ちゃんがな、３０まで数えたら上がっていいってゆうとった」

「そやそや、かたい子やな」
（かたい子：いい子）

③男子高校生二人の学校での風景

「なあ、聞いてくれんけ。俺な、こないだ家の猫に顔くじられてん」
（くじられる：ひっかかれる」

「受けるわ。まんでやんちゃくさい猫やな」
（まんで：ものすごく、とても）
（やんちゃくさい：乱暴な）

「あ、あと5分で次の授業始まってまうがい」

「ちょっと待てま。俺の教科書どこ行ったんやろ」

「はよせーま」
（はよせーま：早くしろ）

④夕食を食べるおばあちゃんと孫の会話

「よさりになったぞいね。夕食食べまいけ」
（よさり：夜）

「ああ、やっと宿題最後まで終わったわ」

「そうか、はかいったか？」
（はかいく：はかどる）

「おばあちゃん、今夜のご飯はなんやいね」

「あんたとわての大好きなだんご汁やぞ」
（わて：私）
（だんご汁：魚のつみれ汁）

⑤おばさん同士の会話

「あんたのとこの嫁さん、まんでさいばしいやない」
（さいばしい：でしゃばること）

「まんで、そうながやって。ちゃべちゃべと余計なことばっかりしゃべって、つらつけないわぁ」
（ちゃべちゃべとしゃべる：でしゃばって余計な事を言う）
（つらつけない：可愛げがない）

「こないだ、わてが掃除をてばっとってん」
（てばる：遅れる）

「そしたら？」

「こんぐらいのこと、ちゃっちゃと私一人でやれますー、とか言うんやぞ？　だらにされて、はがやしいわあ」
（だらにされる：バカにされる）
（はがやしい：くやしい）

⑥高校生同士の告白の風景

「吉田、ちょっといいけ？」

「なんなん？　あんまり時間ないがやけど」

「…俺、お前のこと、昔から好きやってん。俺と付き合ってくれんけ？」

「…私でいいが？　私も、あんたのこと、前からいいと思っとったん」

「ほんとけ。じゃあ、手つながん？」

「それは学校終わってからや。授業のあと、校門のところで待っとるし」

「約束やぞ」

「わかっとる」

こんな感じですかね？(笑)
おもしろく読んでいただけるといいのですが、いかがでしょう？

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