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【2022/6/1号】食欲ないときでも食べられる塩むすび ほか

読者のみなさんにはいつもお世話になっています、上田聡子です。さてさて、月刊購読マガジンの初回が始まりました!

このマガジンでは、上田の生活のなかにある「ごはん」と「くらし」と「ことば」について、それぞれ三点を盛り込んで毎回エッセイを書きたいと思っています!

そのほかにも、いま上田が考えていること、それからプライベートの日記や書きつけとして、このマガジンを役立てていきたいと思います。

初回は、下記三本の話題となっています。お楽しみに~!

【食欲ないときでも食べられる塩むすび】――ごはん
【カップ付き夏ワンピースが楽すぎて】――くらし
【歳時記をめくる愉しみ】――ことば


【食欲ないときでも食べられる塩むすび】

小さいころ、おむすびはあまり好きじゃなかった。なにしろ、うちの母は米がくずれないようにと、ギューギューと力をこめて石みたいなおむすびをよく作っていた。

母は基本的に料理はおしなべてできるひとだったが、おむすびだけはいま思い返しても「硬かったよなぁ……」といった感想にしかならない。弟に聞いても同じことを言っていたので私の記憶違いではない。

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私が日々大切にしている「ごはんとくらしとことば」について、その三点を盛り込んだエッセイを月4本以上投稿します。ごはんづくりが好きな人、くら…

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