見出し画像

【2024高松宮記念】出走馬考察



~はじめに~ なぜG1考察をやるのか

ダート予想家が芝の考察をするのかい!と最初からツッコミどころ満載ですが、個人的に短距離戦は好きなカテゴリだから!が一番の理由です。

ダート予想を始めるようになってから、芝はG1ですら一年の半分しか買わなくなってしまいましたが、芝スプリント戦はダート短距離の予想と割と似ていて、実力よりも展開やバイアス、枠の並びが重視されやすい傾向にあると思っています。
それらが読めれば予想の組み立てがしやすく、実力馬が実力通りに力を発揮しにくい=荒れやすいと思っているので、毎年購入するレースです。

なので、このG1考察もスプリンターズSはやります!マイルG1はやるかも!それ以外はやりませんので安心してください(笑)
(たくさんの支持者がいれば考えます→たぶんいません)


過去12年の傾向からのデータと考察

過去10年データ、20年データ取る人が大半だと思いますが、なぜ12年前と中途半端にしたかというと、中京競馬場の改修が12年前だったからです。

改修前の中京といえば、今と違って直線は平坦コースで、直線距離も今より約100m短い競馬場でした。なので、20年前データとか取っている方は、全く違うレースのデータを取っているのと同じですよと言いたいです。

あと、過去10年+2年くらいなら自力でも調べられそうだからと言うのも理由のひとつです。以上の傾向から各馬の考察をしてみます。

1:前年スプリンターズS出走馬

該当馬→ママコチャ、マッドクール、ナムラクレア、メイケイエール、ウインマーベル、テイエムスパーダ、モズメイメイの7頭

過去12年中、この組が絡まなかった年は2022年、2014年のみ。
昨年のスプリンターズSと変わらないメンバーじゃん!と思う方は正解です。今年は、1、2、3、5、6、14、16着馬が参戦。上位入線組が揃って出てくる今回は、この組が全滅することはあまりないかと思います。

2:前年スプリンターズS出走馬の着順別成績

変わらないメンバーなら1、2、3着を買っておけばいいんでしょ!と思う方、案外そうでもありませんでした。細かく分析してみました。

前年1着馬(2,0,1,2)
該当馬→ママコチャ
1着の2頭は、スプリンターズS→香港スプリント→阪急杯を連勝して無双状態の2013年単勝1.3倍1番人気のロードカナロア。
香港スプリント5着→オーシャンS4着と負けを挽回した2012年2番人気カレンチャン。両馬とも1200mG1複数勝ちした実力馬でした。

一方でスプリンターズSを2連覇したレッドファルクスが2017年1番人気3着、2018年1番人気8着と人気を裏切りました。2020年タワーオブロンドンも1番人気12着と敗れています。

ママコチャが、ロードカナロア、カレンチャン級になれるのか、ただのフロック勝ちだったのか、評価が分かれるところですね。
私はこの馬を消して痛い目にあったので取り扱いに悩みますが、それほど強い馬とは思ってないので、人気しそうなら今回も軽視する予定です。

前年2着馬(2,1,0,6)
該当馬→マッドクール
1着になった2頭は、香港スプリント1着から直行の2021年2番人気ダノンスマッシュ。
スプリンターズSを3番人気で好走したものの、その後2戦続けてG3で人気を裏切ったのに加え、逃げ馬の8枠という致命的な枠が嫌われて一気に9番人気まで人気落ちした2020年モズスーパーフレア。

2着には前年の高松宮記念で2着のあった2018年3番人気レッツゴードンキ。

圏外になった上位人気馬では2022年1番人気レシステンシア7着、2015年2番人気ストレイトガール13着、2014年2番人気ハクサンムーン5着。昨年ウインマーベルも6番人気でしたが10着に敗れています。好走確率は半々な感じですね。

私はこの馬を◎にして、ママコチャさえ来なければ当たったのに~と悔しい思いをしたので、スプリンターズSと同じ人気で買えそうなら、今回も厚い印で買うつもりです。最も理由はそれだけではないですが。


前年3着馬(0,1,0,8)
該当馬→ナムラクレア
2着になった馬は2013年2番人気のドリームバレンチノ。
本馬はOP→OP→G3を連勝したり、前走シルクロードSも1着でまさに充実期な印象でした。

負けた中で上位人気だったのは、2020年に重馬場で2番人気10着のダノンスマッシュ。この馬はその後香港スプリント1着、翌年は重馬場の高松宮記念1着、負けた前には重賞4勝馬の実績もあり、10着という着順が現役生活で一番悪い着順だったことから、単純にデキ落ちか休み明け2戦目の反動だったのかと思っています。

他は人気薄の惨敗が多いので、見た目の数字ほど悪い印象はないかなと。
ナムラクレア自身はG1で歯がゆいレースを繰り返していますが、スプリンターズSは3歳5着→4歳3着と一応着順は上げていて、高松宮記念も2着と来ていることから、連勝馬や派手な前走勝ちのルガルより人気が下になりそうなら、道悪実績も中京実績もあるので、買い目には加えておきたい一頭です。

前年4,5着の掲示板に入った馬(0,2,0,10)
該当馬→メイケイエール
好走した2頭のうち、2016年2番人気ミッキーアイルは、前年高松宮記念3着やG1勝ちのある実績馬。もう一頭は昨年2番人気のナムラクレア。

圏外の馬で上位人気だったのは2年前2番人気で5着に負けた本馬で、他は全て5番人気以下の人気薄でした。

この馬自身ピークアウトした感が否めないですが、重賞6勝の実績馬ですし、中京もレコード勝ちがあったり、重馬場実績もあります。運さえ向けば好走してもおかしくない実力はあるので、人気ガタ落ちしそうな今回は少し抑えることも考えています。

前年掲示板外で1桁着順馬(0,2,1,16)
該当馬→ウインマーベル
2着馬の2頭は、2017年2番人気レッツゴードンキが9着から巻き返し、2012年3番人気2着のサンカルロが7着から巻き返し。
3着馬は昨年13番人気トゥラヴェスーラが7着から巻き返しました。

圏外の馬で上位人気だったのは、2021年4番人気ライトオンキューが17着(競走中の鼻出血)、2018年4番人気ダンスディレクターが4着、2013年3番人気サンカルロが9着(ピークアウト感)、他は人気薄でした。

ウインマーベル自身、1200mだと追走苦労もあって凡走続きだったところを、1400mへ伸ばして追走がスムーズになり連勝中です。再度1200mへ戻り、また追走に苦労しないか気になるところです。他にも好走条件が内枠に集中しているので8枠で好走できるか疑問なところです。

前年2桁着順馬(2,2,0,30)
該当馬→テイエムスパーダ、モズメイメイ
1着になった2頭は、昨年覇者の12番人気ファストフォースが10着からリベンジ、2018年2番人気ファインニードルは12着大敗からリベンジに成功。
2着の2頭は2019年12番人気セイウンコウセイが12着から巻き返し、2015年6番人気ハクサンムーンが13着から挽回しました。

ファストフォースの激走理由は見付けにくいですが、ファインニードルはその後同年のスプリンターズSも勝利と素質が開花した可能性。セイウンコウセイは3戦連続二桁着順の凡走続きも2年前の高松宮記念覇者、ハクサンムーンも高松宮記念2着、スプリンターズS3着とG1実績がありました。

テイエム、モズの2頭にG1実績もないので、ここでの好走は厳しいかなの見解です。ファストフォースのような激走されたら私にはお手上げです。


3:前走重賞1200m、着差2馬身以上の馬(逃げ馬以外)

今年の該当馬→ルガル
過去該当馬の成績(1,0,2,1)

まず逃げ馬以外と条件を付けた理由に、逃げ馬は展開や斤量、馬場恩恵があれば他のどの脚質よりも、一番差を付けやすい脚質と思っているからです。

また1200mと条件を付けた理由として、陸上の100m走と同じ理屈でスタートからほぼ全力疾走で一番着差が付きにくい距離=1200mだと思っています(新潟1000mはG1級が集まらないので解析不可)。
これが重賞になればなおさら顕著に現れやすいと思っているので、この条件を設定しました。

私は、芝もダートも1200m2馬身差勝利=強い説を予想に組み込む派です。下級条件ならそこそこ該当馬はいますが、オープン以上でこの条件に当てはまる馬はあまりいないので、居たらその馬の今後は必ず注目しています。

以上の条件に当てはまった馬の成績は(1,0,2,1)

1着は、2018年2番人気ファインニードルが2馬身差。
3着は、覚醒前の2012年1番人気ロードカナロアが2馬身半差。同じく後にG1を3つ勝つことになる2014年1番人気ストレイトガールが2馬身半差の着差。
着外の1頭は、昨年7番人気8着ヴェントヴォーチェが2馬身差の着差でした。

2018年は1番人気がスプリンターズSを2勝したレッドファルクスでしたが、上記の理由からファインニードルを◎にして的中できたのは良い思い出です。
ヴェントヴォーチェも本命候補でしたが、前年の中山OPで3馬身差の勝利があり、中山特化型かなと思い、少し評価を下げた記憶があります。

ファインニードル、ロードカナロア、ストレイトガール、この3頭はいずれもシルクロードSで付けた着差で、今回のルガルもシルクロードS。一方、ヴェントヴォーチェはオーシャンS。

ルガルの素質は相当高いと思うので、あとはここで好走するか、一年後に好走するか、はたまた京都専用機で終わるか注目しています。
ただ、ひとつ気になるのが、この馬を2走前に2馬身ちぎったのがトウシンマカオで、ひょっとしたらトウシンマカオはもっと強いのではないか?

ルガルもしっかり評価したい一頭ですが、次のスプリンターズSか来年の高松宮記念で買うかもしれません。現段階ではオッズと相談の馬です。

4:重賞連勝中の馬

今年の該当馬→トウシンマカオ、ウインマーベル
過去該当馬の成績(1,0,1,1)※ダートは除く

1着馬は、2013年1番人気ロードカナロア。本馬はその後もG1を3つ勝ちG1を6連勝でfinishした怪物です。
3着馬は、2012年1番人気ロードカナロア。このときの本馬はまだ覚醒前でした。この敗戦を糧にこのあとG1を6連勝するとは予測できませんでした。
着外は、2019年1番人気4着のダノンスマッシュ。この馬も翌年香港スプリントを勝利し、2年後には高松宮記念も勝利する覚醒前の強い馬たちでした。

トウシンマカオの連勝内容は馬が変わってきた印象があります。
前走は過去最高体重で明らかに余裕残して0.2秒差勝ち、2走前は3の項で述べたルガルを2馬身置き去り。いよいよ本格化の予感がしており、ここを勝つようなら名馬の仲間入りをするかもしれないです。
鞍上ルメール騎手への交代も納得で、人気確実ですが無視できず、素直に評価することになりそうです。
なお、ウインマーベルは2の項で述べた通りなので見解は割愛します。

5:前走1400m、前々走1600m

今年の該当馬→ソーダズリング
過去該当馬の成績(0,4,1,17)

1400mベストな馬、マイル路線、初の1200m、3歳牝馬クラシックからの転戦など様々な路線が集う組。

2着馬4頭には2022年5番人気ロータスランド、2021年1番人気レシステンシア、2020年3番人気グランアレグリア、2017年2番人気レッツゴードンキ。この4頭には、全て前走勝ちの牝馬という共通点がありました。

3着馬は2020年4番人気3着のダイアトニック。この馬は前走3着(2位入線も3着に降着)、初の1200m参戦でした。

この馬自身、前走でナムラクレアの追走を振り切ったとはいえ、オープン惨敗続きの単勝269倍の3着コムストックロードと0.2秒しか差を付けられず、上がり3Fでも劣っている点は評価下げたい一頭です。
ただし、この臨戦過程に、前走勝ち+牝馬という条件を加えたら(0,4,0,0)の100%データが出来上がってしまいました。データ派の方は一票入れても良いのではないかと思います。

6:前走も前々走も1400m

今年の該当馬→ロータスランド、ウインマーベル、メイケイエール
過去該当馬の成績(2,1,3,17)

1200mもこなせるけど1400mベストな馬だったり、マイル路線の馬が1F距離短縮の試走を2回して初の1200mに挑んだりする路線です。
ウインマーベル、メイケイエールは2の項で見解を述べたので、ここでは割愛します。

1着馬は2019年3番人気のミスターメロディ、2014年3番人気のコパノリチャード。両馬は1400mで逃げ、番手で重賞実績のあった先行力があり、1200m初挑戦と未知の魅力があった馬たちでした。

2着馬は2012年3番人気サンカルロ。この馬は追込脚質で1200m実績は前年高松宮記念2着馬でした。

3着馬は昨年13番人気で激走したトゥラヴェスーラ、2021年3番人気インディチャンプ、2015年3番人気ミッキーアイル。インディチャンプ、ミッキーアイルはG1馬でともに初の1200m、トゥラヴェスーラはG1連対経験はないものの、1200mは2年連続高松宮記念4着中の経験馬でした。

ロータスランドは1200m経験あるので、タイプ的には昨年一頭だけ伸びない最内強襲のギャンブル騎乗がハマった3着トゥラヴェスーラに似ているタイプです。
自身の2年前2着は直線外が壊滅的に伸びない重馬場を、終始真ん中追走とトラックバイアスの恩恵があったレースでした。
得意な道悪恩恵とギャンブル騎乗の両方実ったとき、馬券内突入できるかどうかな~程度が個人的な評価です。日曜日の馬場状態次第ですね。

7:前走も前々走も1600m

今年の該当馬→ウインカーネリアン、シャンパンカラー
過去該当馬の成績(0,0,0,7)

本業のマイルで頭打ちの馬だったり、気分転換で当たって砕けろ精神で挑んでくる馬たちの多い路線です。
割と人気していた処では、2022年4番人気15着サリオス、2020年8番人気15着ノームコアの両G1馬が揃って見せ場なしでした。他も全て掲示板にすら載れてない路線です。
1200mのスペシャリスト相手に一気の2ハロン短縮は追走で苦労するのが明白で、せめて前走で1400mを使ったりする勝負気配もあれば話は別ですが、好走は厳しい条件かと思います。

8:前走1600m、前々走1600m以上

今年の該当馬→ディヴィーナ
過去該当馬の成績(0,0,0,0)

過去12年で該当馬はいませんでした。
普通に考えたら追走で苦労して掲示板外が濃厚だと思います。中京改修後まだ一頭もいない路線なので、どうせ人気はしないだろうし、初物好きな方は一票投じてみるのもよいかもしれないですね。

9:外国馬

今年の該当馬→ビクターザウィナー
過去該当馬の成績(1,0,0,1)

2015年4番人気1着エアロヴェロシティ、2018年6番人気5着ブリザード。母数こそ少ないが好成績です。
エアロヴェロシティは香港スプリント1着、ブリザードはG1勝ちこそないが、香港スプリント3着、前年スプリンターズS5着の実績馬。

コアなファンはご存じの通りで、香港スプリント路線は私も世界一層が厚いと思っています。
ロケットスタートが特徴的なこの馬があっさり先手を取っても怖いし、内のモズメイメイやテイエムスパーダを行かせた2、3番手でも香港スプリントで番手から競馬してマッドクール、ジャスパークローネに0.4秒先着しているので不気味な存在です。実力最上位の可能性も十分あり得るので、絶対印を回す一頭です。

10:他3頭

ビックシーザーは前走不利さえなければ、トウシンマカオとの差はもう少し詰まったかもしれないですが、試走濃厚だったトウシンマカオを本番で逆転できるとは到底思えません。
マテンロウオリオン、シュバルツカイザーはもっと苦戦すると思うので、この3頭は買い目には入れません。

最後に

私の本命馬成績を載せさせてください。
23年◎ナランフレグ(9番人気4着)
22年◎ナランフレグ(8番人気1着)
21年◎ダノンスマッシュ(2番人気1着)
20年◎モズスーパーフレア(9番人気1着)
19年◎モズスーパーフレア(2番人気15着)
18年◎ファインニードル(2番人気1着)
17年◎レッツゴードンキ(2番人気2着)
16年◎忘れました…ハズレは確実です
15年◎忘れました…当然馬券内に絡んでいません
14年◎忘れました…当たったら覚えているハズなので
13年◎ロードカナロア(1番人気1着)
12年◎ロードカナロア(1番人気3着)

過去12年本命馬成績
(5,1,1,5)
単勝回収率:608%
複勝回収率:194%


この考察が、少しでも皆さまの予想の参考になれば嬉しい限りです( ^^) 

「おっ、コイツ面白いこと書くな~」と思った方は、時間があるときに下の自己紹介文もご覧になってください。
「予想が忙しい」「後で見るよ」と思った方は、とりあえず「いいね」だけポチっとでも構いません。私の励みになります。

以上、長文失礼しました。

天気が微妙なのでギリギリまで悩みそうですが、遅くとも締切1時間前には予想公開します。

こんな私に日々温かい応援をしていただける皆さまに大変感謝してます!
今後ともどうぞよろしくお願いします!

星あたる🌟🌟

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?