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「皐月と美月の夏。」 <note版⑰>


17話 美月の話 「心の大荒れ注意報。」


皐月はすっかり七島にも七家にも慣れたようだ。

毎日、朝の瞑想が終わると、すぐに冒険へ出かけてしまう。
私はその度に”桃太郎のおばぁちゃんになったみたい”な、誇らしいのと心配なのとで、少し複雑な気分を味わうが、今のところ怪我もなく事故もなく、警察にも呼ばれずに、お腹をすかせてクタクタになって帰ってくるので、まぁ一安心だ。

七島の人はみんな穏やかだ。

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山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。