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言霊 〜コトダマ〜

世間では秋が深まる侯、人生の夏休みを満喫しているもかおです。

普段は反省するキャラではないのですが、3人の子ども達を成人させた立場で、いま反省していることを今日は書いてみたいと思います。

基本、私はポジティブな方だと思っているのですが、そのポジティブさを保つために、時々、SNSの世界で毒を吐いています。
noteの世界では、まだまだ初心者ですが、20年近く前から10年近くブログを書いていたりしました。なぜ、私がSNSの世界で毒を吐くかというと、『ひとりっ子』『実の母と同居』という環境なので、ダンナの愚痴を同居の母に言おうものなら、母が聞き流すことなく真に受けるだろうことが予想できたからです。友達もいない訳ではないけれど、ゆっくりお茶して愚痴聞いてもらうような時間も気持ちの余裕もなかった。
そんなこともあり、匿名の世界で、うれしいことも含めてワンオペ子育てについて、日記の延長で発信してきました。『子育てって難しいよね』『悩みも多いよね』『寝るヒマもないよね』『だけど最高だよね』と発信し、SNS上のコミュニティで共感してもらうことで、孤独感から脱出したり、自分の子育てを肯定できたり。私の第三の居場所だったように思います。

というのも、多くの女性にありがちだと思うのですが、吐き出す場所さえあれば、なんとか気持ちをリセットして、日常に戻れるんですよ。(忘れた訳じゃなくて、別の場所に気持ちを置いておける。ただ、なにかきっかけがあれば、10年前のことも今日のことのように持ち出してダンナにぶつける可能性も残ってるのが女性脳)
そうやって自分の中で、なんとか気持ちの落としどころを作って、逃げ出せない育児と20年以上向き合い続けてきた。

それでもやっぱり抱えきれずに、こぼれ落ちる言葉がどうしてもあるんですよね。私の場合、家に帰ると『ただいま』の次に『あーづかれだあ』って言いながら、カバン下ろすとかね。

4時間睡眠(大学でも硬式野球部+自宅通学だった長男を筆頭に2人の球児のお弁当に洗濯に応援に)にプラスして、片道1時間通勤のフルタイム+残業付き、そして家のこと色々。家に帰ると気が緩むんですよ。

でもね、子育て中のワーママさん。『ただいま』の次に『あーづかれだあ』は慎しみましょう。『あーづかれだ』は玄関入る前に吐き出しておきましょう。子どもが高校生くらいになってもです。

子どもの前でダンナの悪口は言わない。先生の悪口も言わない。これと同列です。子どもにとっては『あーづかれだ』は、仕事の悪口のようなもの。仕事=悪、のイメージを毎日植え付けていませんか。

私はけっこう言っちゃってました。なので、就活中の次男とか『働きたくねえ、一生このまま学生でいてー』って言ってます。できれば、普段から安心して『早くおとなになりたい』って思わせる言動を親も心がけたいですよね。

『ただいま』のあとに毎日『今日も楽しかった』という続きは難しいと思いますが、『仕事のあとのビールは美味い』でも何でもポジティブに変換は可能だと思います。子どもの未来のための言葉のようですが、実際には自分の人生を肯定する言葉でもあります。マイナスオーラの言葉を発する前に、ちょっと変異作業を加えてみませんか。

お母さんはいつも疲れてる人、っていうイメージも悲しいですよね。疲れた、って言葉の裏には、ほんとうは『今日もよく頑張ったよね、私』がいるはずです。子どもは、親の言葉を通して『仕事』や『おとなの世界』をイメージします。だって、まだ見た事ないんだもの。大好きなお母さんから『疲れた』と聞かされれば、どんなイメージを持つでしょうか。

親の背中を見て育つ。どんな背中が見えているのか、ときどき鏡を自分で見てみましょう。

私が一番子育てで反省していることでした。

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