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【卒業生投稿】やっと得られた「学び甲斐」

こんにちは。4年生のY.Sです。

昨日、3月25日(金)は東北大学の学位授与式でした。

私も学位記を手元にいただき、ようやく「卒業」の実感が湧いてきたところです。

せっかくなので法社研メンバーとしても、この場をお借りして卒業のご挨拶、4年間の感謝の気持ちをお伝えしたいと思います!(私としては最初で最後の投稿となってしまいましたが…)


4年間を振り返って

まず、多くの方のお支えにより、大学卒業という節目を迎えられたことに、深く感謝申し上げます。

2018年4月。伝統と先端研究が融合する学風、そしてオープンキャンパスで出会った先輩方のお人柄に惹かれて入学した東北大学。
法学部を選んだのは、「将来何か人の役に立つことをしたいから」という漠然とした志(?)に加え、「文系の中では将来的に潰しがききそう」という本音も含まれていたり…

ただ、憧れの大学、学部に入学したものの、
正直入学当初の自分には特に力を入れて取り組みたい研究分野もなく、
将来の進路も「法律家って格好いい。でも現実的には安定した公務員かな…」くらいにしか考えていなかったように思います。

自主ゼミ選びの方も
「団体の雰囲気」「楽しく続けられそうかどうか」
くらいの判断基準で、「法社会学」そのものへの興味があったかと言われると、
「正直そこまでではない」というのが本音のところだったと記憶しています。

そんな、学問に対して「意識低め」学生としてスタートした私の大学生活ですが、
大学3年生の頃、ようやく学問の方にも「学び甲斐」というものを見出すことが出来たように思います。

そのきっかけは、日常で感じるふとした「違和感」、「もっとこうであったら良いのに」という素朴な感情でした。

特に、先天性の体質等、自分でどうにもならないものによる「不条理」は、経験した人の心の奥底にとりわけ深く残るものと思います。

法学・政治学は、そうした世の中の不条理や、人々の抱く「違和感」を直接解消することに資すると共に、
そうした不条理の解消に尽力する人々を公的に支える役割も持つ学問分野であると、私は考えています。

日常で抱く「もっとこうであったら良いのに」という感情、
それを形にすることが出来る術を自分は学んでいるんだ。
そう考えることにより、私は大学での学びに「学び甲斐」を感じることが出来ました。

そしてこれに気付く契機をくれたのは、
法を条文や学説等からだけでなく、
「社会」から見つめる「法社会学」であったと思います。

さらに、法社会学研究会での議論やフィールドワークは、私に「法は社会と共に生きている」という認識を与えてくれました。

この経験は、市民に近い立場で行政に携わりたいという、私の将来の進路希望にも直接つながることとなりました。


4年間の感謝とメッセージ

〈入ゼミ以来、多くのご指導、ご支援をいただいた先生方、同窓会の皆様〉

4年間活動を温かく見守っていただき、また至らぬ部分はご指導をいただきました。大変お世話になりました。ありがとうございました。

〈フィールドワークにご協力いただいた皆様〉

法社研の活動は、フィールドワーク無くしては成り立たないといっても過言ではありません。
ご多忙な中でも、こちらが知りたいと思うことに真摯に答えていただき、毎回実りある調査をすることが出来ました。
ありがとうございました。

〈法社研メンバーの皆さん〉

不器用な自分でしたが、仲間として迎えていただき、活動を共にしていただきありがとうございました。
本当に尊敬できる方ばかりで、活動のたびにたくさん刺激を受けました。
これからも同じ自主ゼミにいた仲間として、末永くよろしくお願いします!

最後に、
〈これから東北大学法学部で学ぶ皆様〉

僭越ながら、卒業生の1人として…
東北大学法学部には、本当にたくさんの、素敵な出会いがあります。

親身になってくださる先生方
志があり尊敬できる学生の皆さん

そして「学んでみたい!」と思うものとの出会い。
ただこれは、人によっては会うのに時間がかかるもののように思います…(私は3年目にしてやっと見つかった気がします)
4年間は確かにあっという間ですが、
時には気長に構えてみることも必要と思います。

そして、「法政ジェネラリスト」の養成を目的とする東北大法学部のカリキュラムは、
各々が興味を持てる分野を長い目で探せる構成になっています。

さらに「自主ゼミ」は、人・学双方と出会う絶好の場だと思います!
ぜひ自分が「居心地が良い」と感じられるところを見つけてみてくださいね。

(願わくば、「法社会学研究会」に興味を持っていただければ幸いです…笑)(宣伝)

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結びに


長々お読みいただき、ありがとうございました。

世界では未だ、不安な状況に置かれている方が多くいらっしゃいます。

私も社会人の1人として、人々が「こうあって欲しい」と感じる世の中の実現の一助となれればと思います。

住み心地の良い仙台という街で、温かく尊敬できる人たちに囲まれた4年間は、間違いなく私の人生の財産です。
改めて、4年間本当に大変お世話になりました。

東北大学法学部法社会学研究会の益々の発展を祈念致します。


2022.3.26
東北大学法学部法社会学研究会
令和3年度卒業生 Y.S


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