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2023年度サンデーサラブレッドクラブ募集馬レビュー

推奨馬が2次募集にて全馬満口となったため,無料公開とします。(23.7.8追記)


1.はじめに


サンデーサラブレッドクラブの有料レビューを作成しました。
※購入前に必ず以下の注意事項を確認いただくよう,よろしくお願いいたします。
少しでも納得して出資馬選びを行っていただけるよう,ご購入者様特典として,Twitter DM(アカウント名:一口馬主手帳,@hitokuchi_rev)から出資のご相談を承ります。お気軽に連絡ください。お手数ですが,有料レビュー末尾にある相談用コードを記載の上,初回は連絡いただけますと幸いです。
②近日中に『サンデー+社台サラブレッドクラブレビューセット』,『サンデー+社台+GIサラブレッドクラブレビューセット』を別途販売開始予定です。上記複数クラブレビューセットは,単独ですべてのレビューを購入した場合よりも安価に設定するため,2クラブ以上のレビューをご購入予定の方は申し訳ございませんが,もうしばらくお待ちください。

【商品概要】
対象
2023年度サンデーサラブレッドクラブ募集馬 No.101〜194
①募集馬全頭に関して馬体/動画それぞれ4段階評価を記した表
(形式は以下の見本Excel参照。本編は橙塗りつぶし欄に★で4段階評価を記載)

②上位評価10頭に関する詳細なレビュー(形式は以下参照)
[評価イメージ]
1.XXXの22
牡 募集価格XXXX万円
馬体:X/35,体質:X/20,運動神経:X/45,総合点:X/100,総合評価X
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★★
XXX~(評価コメント)

※1: ①の評価は全頭対象ですが,②の詳細レビューは上位評価10頭のみとなりますので,ご注意ください。


2.過去レビュー内容 (2021年,2022年)

[一昨年(2021年,現3歳): 有料レビュー活躍馬例]

32.パルティトゥーラの20 (馬名:タスティエーラ,日本ダービー(GI)1着)
牡 募集価格2800万円
馬体:27/35,体質:19/20,運動神経:40/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
全体的にやや胴長の造りで,体幹がしっかりとした立ち姿。半腱半膜様筋のラインが目立っており,背中のラインの非常に綺麗。繋ぎの角度も標準的で適性は芝中距離。
両前肢共に外弧歩様気味で,後肢の踏み込みの深さにやや物足りなさはあるが,首をうまく使ってリズムよく歩けている。また,前肢の出もスムーズで,柔らか味のある動き。
母パルティトゥーラはマイルを中心に中央3勝をマークしており,本馬が初仔となる。関東の名門堀厩舎の所属ということで人気が高まりそうだが,なかなか良い出来で,先々まで楽しみな馬。

70.コナブリュワーズの20 (馬名:コナコースト,桜花賞(GI)2着)
牝 募集価格2400万円
馬体:28/35,体質:17/20,運動神経:40/45,総合点:85/100,総合評価B
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★★☆
その他測尺と比較してやや管囲が細めな印象も,体幹がしっかりとした立ち姿で,肘付きの角度も理想的。棘上筋棘下筋や大腿二頭筋の張り出しも目立っており,3月生まれとしては理想的な成長を遂げている。適性は芝短距離~マイル。
飛節の伸び/筋肉の質感はその他推奨馬と比較するとやや物足りなさがあるが,柔軟性がある動きで,後肢の踏み込みも十分な深さがある。また,首をうまく使って重心移動できており,四肢の連動性も良好。
初仔カイルアコナは小倉2歳Sでも1人気に推された馬で現在までに2勝をマークしている。本馬は短距離母系に対して,父がキタサンブラックに変わる点がどう出るかだが,馬体/動き共にこの募集額としては水準以上で今後が楽しみな1頭。

59.ザガールインザットソングの20 (馬名:シングザットソング,フィリーズレビュー(GII)1着)
牝 募集価格2600万円
馬体:26/35,体質:16/20,運動神経:42/45,総合点:84/100,総合評価C
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★★☆
馬体バランスは現状今一歩で,肘付きの角度もやや急だが,体幹がしっかりとした立ち姿。また,大腿二頭筋の張り出しが目立ち,トモ容量もまずまず。適性は芝中距離。
後肢の踏み込みが深く,肩の出も非常にスムーズで,柔らか味を感じさせる歩様。また,体の使い方がうまく,全体のストライドを大きく見せている。ただし,両前肢の外弧歩様はかなり目立つレベル。
兄弟2頭は共にクラブで募集もパッとしない成績。また,早生まれとしては測尺値が不安ではあるが,秘めたるポテンシャルは上級クラスでも通用しそうで,今後の成長に期待したい。


[昨年(2022年,現2歳):サンデーTC/社台TC/GI TC 有料レビュー]
127.デグラーティアの21(馬名:バスターコール,6/4新馬戦1着)
牡 募集価格3000万円
馬体:27/35,体質:19/20,運動神経:39/45,総合点:85/100,総合評価
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★★☆
体幹がしっかりとした立ち姿で,馬体全体のバランスは上々。全身の筋肉量はやや少なめではあるが,メリハリがついており,飛節も割合ガッチリしている。適性は芝マイル前後。
繋ぎに幾分の緩さがあり,筋肉の質感は及第点だが,ストライドが大きく,しっかりと前に踏み出せている。また,肩甲骨周りの柔軟性が極めて高い点は本馬のセールスポイント。
全兄ドミナートゥスはOPクラスでも連対実績のある実力馬で,母の繁殖実績も証明されている。馬体/動き共に水準以上の出来にあり,早生まれも生かして早期から始動したい。


※1 本データの無断アップロードは禁止です。
※2 最終的な出資については自己責任でよろしくお願いいたします。

3.レビュー本編

①募集馬全頭に関して馬体/動画それぞれ4段階評価を記した表

②上位評価10頭に関する詳細なレビュー
【特選馬】5頭
※特選馬の中での紹介順は募集番号順であり,推奨順ではないことにご注意ください。
108.パストフォリアの22
牝 募集価格5000万円
馬体:27/35,体質:18/20,運動神経:42/45,総合点:87/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
やや前傾姿勢気味ではあるが,肘付きの角度は理想的で,キ甲も良く発達しており胸の深さもある。また,大腿二頭筋の張り出しも目立っており,背中のトップラインも綺麗にまとまっている。適性は芝マイル前後。
後肢の可動域が広く,大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けている。また,後肢を引き戻すスピードが早く,トモの力強さを感じさせる。繋ぎのクッション性も適切な範囲で上々。
母パストフォリアは現役時代に中央4勝で,既にGIIフィリーズレビュー勝ち馬サブライムアンセムを輩出している名繁殖。本馬は馬体/動き共に非常に高いレベルでまとまっており,阪神JF,桜花賞を目指して進めてほしい。

130.チェッキーノの22
牡 募集価格5000万円
馬体:31/35,体質:19/20,運動神経:42/45,総合点:92/100,総合評価A
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★★
体幹がしっかりとした立ち姿で,棘上筋棘下筋・大腿二頭筋共に非常に良く発達している。また,腹袋もしっかりとしていて飛節の大きさも十分。全体的なバランスも良好で,適性は芝マイル~2000m。
非常に柔らか味のある歩様で,飛節を綺麗に伸ばして地面を蹴り切れており,肩甲骨周りの柔軟性もとても高い。首をうまく使って歩けている点も好材料。
母チェッキーノは現役時代にGIIフローラS勝ち,GIオークス2着の実績があり,本馬は3番仔となる。兄弟のノッキングポイント,チェルヴィニアが2頭続けて新馬開幕週にデビューしており,本馬も早生まれで完成度が高く,早期始動が叶いそう。2歳戦からエンジン全開での活躍を期待したい。

151.サロニカの22
牡 募集価格8000万円
馬体:30/35,体質:19/20,運動神経:42/45,総合点:91/100,総合評価A
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★☆
エピファネイア産駒らしくやや胴長の造りで,肘離れ・肘付きの角度共に問題なし。首差し~背中にかけてのラインが非常に綺麗で,半腱半膜様筋の発達も目立っている。適性は芝中距離。
後肢の踏み込みが深く,筋肉の質感も上々で,推進力をロスすることなく,前進運動に使えている。また,肩の出もスムーズで,四肢を連動して適切に動かせている。
母サロニカは現役時にエルフィンS勝ちがあり,活躍馬多数の祖母サロミナ一族で,本馬は3番仔となる。馬体の良さもさることながら,動きの柔軟性が際立っており,非常に目を引く存在。クラシック戦線での活躍を期待したい。

159.コナブリュワーズの22
牡 募集価格6000万円
馬体:26/35,体質:18/20,運動神経:42/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
現状トモ高な造りで3月生まれのこの時期としてはややバランスが悪く映るが,胸の深さは十分で,大腿二頭筋の張り出しがよく目立っている。適性は芝マイル前後。
前後肢の可動域が広く,トモの力で後肢をしっかりと引き戻せており,飛節も綺麗に伸ばして歩けている。また,飛節/後ろ繋ぎなど,あまり緩さが感じられず,全体的にしっかりとまとまっている。
母コナブリュワーズは現役時に芝短距離で4勝を挙げている快速馬。半姉には一昨年の本レビューで高評価であったGI桜花賞2着のコナコーストらがおり,仔出しの良さが安定している。本馬も運動センスの高さは今年の募集馬の中でも目立っており,姉にも負けない活躍が期待できそう。

161.コーステッドの22
牝 募集価格5000万円
馬体:30/35,体質:17/20,運動神経:43/45,総合点:90/100,総合評価A
将来性★★★★★,コストパフォーマンス★★★★★
しっかりと真っすぐに立てており,全体的に均整が取れた好馬体。肘付きの角度,背中のトップライン,大腿二頭筋の張り出しなど,いずれもこの時期としては理想的な高いレベルでまとまっている。適性は芝マイル~2000m。
両前の外弧歩様は目立つレベルではあるが,後肢の踏み込みの力強さが目立っており,推進力を感じさせる動き。また,前捌きもスムーズで,繋ぎの緩さも感じられない。
母コーステッドは現役時代にBCジュベナイルFT2着の実績があり,繁殖としても昨年の日本ダービーでも1人気に支持されたダノンベルーガ,先日の新馬開幕週でデビュー勝ちを収めたボンドガールなどを輩出している。本馬の出来も素晴らしいもので,再来年の牝馬クラシック戦線を沸かせてほしい。

【推奨馬】5頭
※推奨馬の中での紹介順は募集番号順であり,推奨順ではないことにご注意ください。
113.ミスエルテの22
牝 募集価格5000万円
馬体:29/35,体質:17/20,運動神経:39/45,総合点:85/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
遅生まれということもありやや小柄な造りではあるが,馬体全体のバランスが良好で,棘上筋棘下筋・半腱半膜様筋が良く発達している。繋ぎの角度も標準的で,適性は芝短距離~マイル。
後肢はやや外弧歩様気味ではあるが,全体的に柔らか味のある歩様で,飛節をびっしり伸ばして最後まで地面を蹴り切れている。また,肩の出も非常にスムーズで,首の使い方も上手。
母ミスエルテはGIIIファンタジーS勝ちがあり,朝日杯FSで牡馬に交じって1人気に支持されたこともある快速馬。これまで目立った繁殖実績はなく,本馬が3番仔となる。4月末生まれとはいえ管囲からそこまでは大きくならないと予想されるが,厳しい戦いが続く半姉よりは一回り大きく出そう。全体的に高水準でまとまっており,重賞戦線での活躍まで期待したい。

117.バンゴールの22
牡 募集価格5000万円
馬体:28/35,体質:18/20,運動神経:40/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
早生まれのモーリス産駒ということもあり,骨量豊富なガッチリとした馬体で棘上筋棘下筋の発達もよく目立っている。飛節もガッチリとしており,繋ぎは標準よりやや長め。適性は芝マイル~2000m。
後肢の可動域が広く,筋肉の質感も良好で,トモの力で推進力を生み出せている。また,馬格がありながらも肩甲骨周りの柔軟性は高く,四肢で連動した動きが適切に出来ている。
母バンゴールは現役時代に芝1600-1800mで中央5勝を挙げたOP馬で本馬は3番仔となる。中央未勝利で終わってしまった全姉バンブリッジの募集時と比較すると本馬の方が筋肉の芯の強さがありそうで全体的に高いレベルでまとまっている。現時点での完成度も高く,モーリス産駒ながら比較的早い時期から動けそう。

123.アルミレーナの22
牡 募集価格3600万円
馬体:27/35,体質:18/20,運動神経:40/45,総合点:85/100,総合評価B
将来性★★★☆☆,コストパフォーマンス★★★★★
全体的にやや胴長の造りで,首差し,肘付きの角度は理想的。また,大腿二頭筋の張り出しが非常によく目立っており,適性は芝ダートマイル前後。
飛節/大腿筋膜張筋をしっかりと伸ばして歩けており,トモの力で後肢をしっかりと引き戻している。また,全体的に緩さが少なく,推進力をロスなく伝えられている点も好感が持てる。
母アルミレーナは現役時代に中央3勝を挙げており,本馬は待望の初仔。今年は特に高額募集馬が多いが,中価格帯の中では馬体/動き共に目立っており,コストパフォーマンスは良さそう。

138.ミスセレンディピティの22
牡 募集価格3000万円
馬体:27/35,体質:18/20,運動神経:41/45,総合点:86/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★★
早生まれとしては決して馬格があるタイプではないものの,胸の深さは十分あり,肘付きの角度・肘離れともに問題なし。トップラインも綺麗で,大腿二頭筋の発達も目立っている。適性は芝ダート中距離。
両前はやや外弧歩様気味ではあるが,後肢の踏み込みが深く,また重心のブレが少ない。肩の出もスムーズで硬さがなく,リズムよく前進運動が出来ている。
母ミスセレンディピティはアルゼンチンのGI勝ち馬で,本馬は6番仔にあたる。これまで複数の中央勝ち馬を輩出しており繁殖実績はまずまず。これまでの産駒はダートに良績が偏っているものの,父フィエールマンの柔らかさがしっかりと受け継がれており,全体としての出来もよいため,今後どのような成長を遂げるか?が楽しみな存在。

181.インナーアージの22
牝 募集価格4000万円
馬体:26/35,体質:17/20,運動神経:42/45,総合点:85/100,総合評価B
将来性★★★★☆,コストパフォーマンス★★★★☆
父サートゥルナーリアの影響かやや寸が詰まった体型で,肩回りの筋肉,大腿二頭筋が良く発達している。馬格の割には腹袋もしっかりとしている印象。適性は芝マイル前後。
トモ容量にやや心許なさはある現状も,後肢の可動域が広く,トモの力強さも目立っている。また,肩甲骨周りの柔軟性も高く,手先のスナップも良く利いている。
母インナーアージは現役時代に芝で中央4勝を挙げており,産駒としてもOP馬のエルバリオをはじめとして中央勝ち馬を複数輩出している。本馬は小柄な点が唯一のネックも,運動センスの高さは際立っており,先々は上級クラスでの活躍に期待したい。

※1 本データの無断アップロードは禁止です。
※2 最終的な出資については自己責任でよろしくお願いいたします。

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サンデー23_qlm6

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