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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由  その59

馬が歩かない時 その②

そもそも、馬にとって「どこか自分の欲求とは異なる場所にいく」という動機があろうはずがありません。

無理やり連れて行かされた所で、不快な動きをさせられたとしたら、「歩きたくない」のは、もっともな事でしょう。

それでも尚、いろいろな場所へ行き、自分の欲求とは違う動きをする理由は、ひとえに「馬語を話し、信頼できるパートナーが、そのように促す」からです。

しかし、馬のスペシャリストである長崎市の馬搬業者さんですら、「毎日歩く練習をしないと、3,4日歩かないと、もう歩かなくなる」と言います。

その話を聞いていたからこそ、私は毎日、雨降り以外は必ず毎日、短距離であっても「引き馬」を行いました。

そのルーティーンが終わってから餌を食べさせることにより、ひん太は無口を見せるだけで、自分から鼻先を入れるようになり、ゲートを開けると出ていくようになりました。

ただ、もっと先まで行こうとしている時に、やはり止まってしまう時があります。こういう時は引いても無駄なので、タイミングを見て合図の声をだして「行くよ」というポーズをします。

ダメなら真横か真後ろに方向を変えて歩きだしてから、進みたい方向に進路を変えます。

これでもダメなら馬の真正面に正対してから「ハイ、ハイ」と声をかけながら前足の蹄を蹴って(そう強くではない)数歩下げさせてから、再び歩くよう促します。

まだダメなら、練習ならばあきらめて引き返します。失敗体験を残してはまずいからです。


どうしても歩かないとまずい場合だと、少し時間をおいてタイミングを待つか、もし馬の好きな食べ物をもっていたなら、食べさせて気分を変えます。

いずれにしても力で動かすことはできないので、焦らずに「リーダーとしてどうべきかを判断し」振舞うしかありません。

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