見出し画像

コロナ・ワクチンに殺到する群衆は、まるで沈みゆくタイタニックで救命ボートに乗ろうと争う姿そのもの

どんなタイミングか、地上波で映画「タイタニック」が放映された。

史実をベースに作られた作品で、乗客の半分しか用意されていなかった救命ボートをめぐり、醜く争う乗客たちの姿も描かれていた。

実際に、ボートに乗れなかった多くの乗客は、水温0℃という海に投げ出されたのだが、うち2名だけが、生存しており、その証言がこの作品に生かされることになった。

一人は、パン屋の男性。
「どうせ死ぬなら!」と多くの他の乗客を救う為に誘導した後、ブランデーを楽しんでから海に飛び込んだ。
このアルコールを摂取していたことで体温低下が遅れ、存命できた可能性が高いらしい。

そして、もう一人は、映画にも描かれていたように、海に浮かんでいた木製のドアにつかまっていたという人物。

付近にいた20艘のボートの内、救助の為に戻ってきたボートはわずか1艘だけで、この1艘によって二人は救助された。


今、コロナ・ワクチンの数はまったくもって足りていないが、私の年老いた両親は高齢対象者ということになっていた。
「到底、予約できないだろう」と悲観し、電話する気力も無く憂いていたが、先日電話してやるとすんなり予約でき、安心していた。

そこまではいいのだが、他者に感染させる恐れのあるジムにまだ行く気でいる。
まったく「ボートに乗れない」他者のことを考えることができないことに、怒りすら覚える。


「タイタニック」を観て、いつも思うことだが、「沈没が判明してから、救命ボートが足りないのであれば、乗客総出で船内の水に浮かぶもの、木製のドアやテーブル、チェストなどを運んで海に落とし、ロープでくくって巨大な筏状のものを作り、その上で救助を待てば、約4時間後に到着したカルパチア号にもっと多くの人が救助されたのでは無かろうか?」ということ。


当時、そのような状況では無かったと思うが、今のコロナの時代にもきっとそのような「何かの道」があるように思えてならない。



※「チップ」は有難く拝受させて頂きます。もし、この記事が多少でも役に立った、或いは「よかったので、多少でもお心づけを」と思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。贈って頂いたお金は1円たりとも無駄にせず大切に使わせて頂きます。