対馬の対州馬　②

最後の個人飼養馬であった　千里（ちさと）

個人の方が飼っていた対州馬・千里（ちさと）が、対馬に買い取られたというニュースがあった。
飼い主の方が高齢のため、手放したとのこと。

最盛期には40,00頭前後いた対州馬も、遂に個人所有馬がゼロとなってしまった。
おそらく今後、対馬で個人で対州馬を飼養する人は現れないだろう。

千里に会ったのは、もう何年前になるだろうか？

牛舎の一角にいた千里は、対州馬特有の人懐こさがなく、私が近寄っても近づいてくることは無く、怯えているように見えた。

新天地ではのびのびと穏やかに過ごして欲しいと願うばかりだ。