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子ども日本風土記 (福島) 「 いね はこび 」


いねはこび

いねを機械で かっている
みていると、かまより かり方が早い。
ドドドド、
音をだして、とてもはやく かっていくo
ハンドルを つかんでみた。
手がぶるぶる、ふるえた。
とうちゃんが作ったかけばの下へ いねをはこぶ。
四わずつ はこんだ。
わたしは、はねて、はこんだ。
あんまり あわてて、かけばの木に つっかかって
ころんでしまった。
とうちゃんが、
「あんまり はねねで、はこべ」
と、言った。
ゎたしは、早歩きをして はこんだ。

              (東白川郡古殿町山上小四年 岡部文枝)

日本子ども風土記(福島)

***

父親が刈った稲穂を、娘が「跳ねながら」運ぶ。
親の仕事を手伝うことは、こんなにもうれしいことなのだと、よくわかる作文である。



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