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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由 その85

対馬の対州馬・調教師さんが、採血に来られる③

 

小太郎の場所から40分ほど走って、ひん太の放牧地に着きました。

対州馬保存会の調教師である篠原さんが、ひん太に会に来るなんて、これまでの紆余曲折を振り返ると夢のようで、感慨深いものがありました。
ひとつの小さな「ピーク(頂き)」に登れた気がしました。

 

採血ですが、もちろんひん太は、初めてです。
採血どころか、少し前までは、人が手を触れることすらできなかったのですから。

やはり、不安はありました。
篠原さんが採血するからには、私がひとりで抑えるしかありません。

 

失敗したら、もう二度とチャンスは来ないでしょう。

まず篠原さんがひん太に触れるなどして、十分に慣れる時間を取りました。
私は、できるだけいつものルーティーンの感じで、いつもの世話をする場所まで誘導し、ホルターをつけたりしました。そして、少しの食べ物を与えました。

 そのいい感じのところで、頭側に回りホルターをあまり強く抑えすぎないようにして保持しました。
間髪をおかず篠原さんが用紙していた注射器で首の辺りから採血をしました。

血管を探ることに少し手間取ったようでしたが、何と無事に採血を終了しました。



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