としまえんのエルドラド

若い頃、豊島区南長崎に住んでいました。（ここは、トキワ荘や、山口百恵さんが生まれ育った場所としても知られていますが）

池袋から西武池袋線に乗ると2駅目の東長崎で降りるのですが、反対方向の一つの終点が「としまえん駅」で、休日に疲れたくない私は、初めて「としまえん」に行き、その緑の多い落ち着いた佇まいに、すっかり魅了されてしまいました。

中でも気に入ったのがメリーゴーランドで、それをモデルにして描いたのが表題の画像の絵です。

私の好きなJ・Dサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の中で、主人公ホールデン・コールフィールドが幼い妹フィービーとセントラルパークへ行って、メリーゴーランドに乗るフィービーをホールデンがベンチに座って見ているというラスト・シーンを描いたものです。

テレビやネットで流されるエルドラドの紹介では、ドイツで製作されたものが、ニューヨークのコニー・アイランドへ渡り、その後日本へ来たのだとか。
セントラル・パークではなかったのですが、同じニューヨークから来たメリーゴーランドを描いていたのだということを知った時は、感慨深いものがありました。

嫁さんと結婚からつき合っていた頃、ここへ連れてきたこともあります。

そういう意味では、としまえんとエルドラドは、うちのファミリーの原点の一つでもあるのでした。