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この「子ども日本風土記」が刊行されたのは、昭和47年ですが、もうすでに「不況の波」が押し寄せてきていることがうかがえます。
ネットで調べてみると、以下のような記述が見つかりました。
当時、70万の機械を導入しても、原料の仕入れ状況が悪く、先が見通せないという状況。
それをなんとかしたいと思う、小学5年生の筆者は、大人となんら遜色ないほど、現実と言うものに向き合っていると感じます。
この後、稼業がどうなったかはわかりません。
おそらく筆者が後を継ぐような流れにはならなかったような気がします。
しかし、筆者は、何よりも得難い学習と体験をしたのではないかと思います。
残念ながら、私にはこういった体験がありませんでした。