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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由 その95

窮地に立った時にこそ、本当に重要な人と出会うことができる ④


 
雑草や倒木を取り除いた後が、最大の問題でした。
「牧柵の設置」です。

現在使用している牧柵をそのまま移設するわけにはいきません。中にひん太がいるのですから、当然のことです。

慣らした馬なら、移設する間、どこかの施設へお金を払って預けるという手もあるかもしれません。

しかし、この時まだ「放牧地の移転」などということは予定していなかったことなので、ひん太が馬運車に乗れる状況ではありませんでした。

また、どこかの預け先と言っても長崎市近郊に当然そのような場所はなく、とてつもなく遠い場所になります。
またそうなると預託料も莫大なものとなり、到底支払えるものではありません。

そこで考えたのは、まず新しい放牧地に建築用の足場で牧柵を組んで牧柵をつくり、ひん太を移動。その次に今までの牧柵を解体して新しい放牧地に運び、足場で組んだ牧柵のすぐ後ろ(前でも良いが)に建てる。その後、足場を解体・撤去するというプランでした。

今考えると、言葉で書くと簡単ですが、よくこの「困難な」ことを独りでやったな!ということです。
今までの人生でも数々の困難はありましたが、それは殆どが境遇としての受動的なもので、自分から能動的・ソリューション的に行なったことではなく、この放牧地移転こそが最大のミッションでした。


放牧地の移転の際は、もちろん私の息子や娘が手伝ってくれ、文字通り力を貸してこうれた。


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