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命の木

馬は、一日中草をかじっているという性質があるため、仕事先で切ってきたキンモクセイの幹を放牧地内に置いていた。

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対州馬ひん太は、やはりその気が気にいって、結構ガリガリになるまでかじっていた。

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「かじる」という行為が、馬の歯のためにも必要なのだろう。

元々、仕事先の家には犬がいて、その犬が遊ぶ庭にキンモクセイは立っていたのだが、その犬が急死してしまったらしい。
しばらくすると、その木にキジバトが巣を作り、ヒナをかえした。
依頼者の方は、ヒナが巣立ったのを機に、木の伐採を依頼したということだ。
その後、焼却工場で焼かれる運命だったが、私の勘違いで、規格外と思い、持ち帰ったというもの。

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ひん太亡き後、その木も長い間そのままにしていたが、朽ちていくのもなんだろうと思い、持ち帰って庭先に置いておいた。

野良猫のTNR化を個人的に推進している私宅の庭の「ひん太の木」に、親子猫がなぜか、しきりに愛着を示す。

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木の上で眠ったり遊んだり。

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母ネコもなぜか、この木を好み、上に乗って眠る。

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偶然から焼却されなかった1本の木は、こうして「命」のつながりを見せてくれる。

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