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心が帰れる場所 長崎浜屋 屋上プレイランド
人には、絶対に「心が帰れる場所」が必要である。
それが、生まれ故郷にあるということは、本当に幸せなこと。
うちにとって、そのひとつ、もう本当に残り少ない場所のひとつが、長崎浜屋の屋上にあるプレイランド。
先日、高齢の母とラインでやり取りしている時に、私が2,3歳の頃、2つ上の兄が住吉幼稚園に通いだしたすぐの頃、母が私だけを連れて、このプレイランドで遊ばせたらしい。
何でも、兄と一緒だと、いつも兄の乗りたいものばかりになってしまうので、一度兄がいない時に、ゆっくり好きなものに乗せてあげようと前々から計画していたとのこと。
うちは当時、経済的にかなり苦しくて、駄菓子屋で1個の飴を買ってもらうことも容易ではなかったが、こんなエピソードがあったとは、驚きとともに今更ながら感謝の念でいっぱいになった。
自分の子どもたちも、もちろん、ここが大好きで、何度も足を運び、もう大きくなりすぎて、乗り物に乗れなくなってからも、浜屋に行く用事があると、屋上まで上がってきて、その「無事」を確認しては安心して帰ったものである。
どうか、この場所がたとえ一日でも長く存在し続けて欲しいと、それだけを切に願うばかりである。
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