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長崎/人物・歴史・エトセトラ

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2023年10月の記事一覧

消えた学校、消えた子どもたちの声 ~ 長崎市立小ヶ倉小学校大山分校

長崎市大山町。熊ヶ峰中腹にあるこの小さな集落へは、よほどのことがない限り一般市民は足を踏み入れたことがない場所です。 2006年に廃校となった「長崎市立小ヶ倉小学校大山分校」があった場所を訪ねてみました。集落へは、夕方であれば薄暗く、心細くなるような深い山道を進まねばなりません・・・ 途中で出会った親切な方がおしえてくれた場所へ行ってみると、そこには「5年前まで存在していたとは、信じられないような」景色が待っていました・・・ ここが大山分校跡です。 かすかに確認できる「大

人は去り、時は流れ・・・ ~ 吉井町に残る炭鉱住宅

炭鉱住宅・・・炭鉱を経営する会社が労働力である鉱員さんたちを集めるために作った社宅で、家賃は無料であるのはもちろん、光熱費なども無料か非常に安いものだったようです。 従って、職を求めて各地から集まってきた人がすぐさま入居して働くことができたわけで、それが炭住のひとつの利点だったようです。 写真は佐世保市(旧北松浦郡)吉井町福井免あたりに残っている炭鉱住宅です。 閉山後は個人や市町村に払い下げられ、長い年月を経過しているので、市営(町営)住宅だと認識している方も多いようです・・

西海市・松島のハヤブサ

今もハヤブサは、ここにいるだろうか? 「ハヤブサの一年」の暦では、今頃は「子別れ」の時季になると思うのだが・・・ 島はさびれても、ハヤブサたちが健やかに育っていることを切に願う・・・ *** 松島炭鉱と福山雅治の「桜坂」のルーツを取材するため、訪れた西海市松島。 まず港に入ってくると目に付くのが、この断崖・・・ ここにハヤブサが巣を作っているという記事が地元誌に紹介されていました。 上の画像を拡大してみましたが、この時はまだ巣はないように見えます・・・・ 断崖のすぐ側に

消えた学校、消えた子どもたちの声 ~開拓村を支えた小さな分校だった長与小学校岡分校跡

相変わらず学校は統廃合により減り続け、一方で似たような箱ものは増え続け、やがては自然淘汰されていく。 少子化であるが、不登校数は増加しているという。 せめて、閉校となったあとの施設を不登校児童・生徒の為の学習の場とするなどという柔軟な発想は、行政の中に出てこないものだろうか。 ***** 西彼杵郡長与町岡郷岡。 多良見町へ抜ける海岸沿いの207号線が大村湾に接する辺りと言えばいいのでしょうか。 高校時代の友人が岡郷の出身だったので、私はかろうじて場所の見当がつくのですが、

松浦鉄道・神田駅 ~ 馬たちが送炭トロッコを曳いていた軌道

松浦鉄道、神田(こうだ)駅。乗降する人もまばらな無人駅です。 しかし、石炭で賑わった頃、佐々町にある国鉄佐々駅、小浦駅、神田駅に職を持つ国鉄職員は総勢400人を越えていた、と資料にあります。今では創造することさえ難しい数字です。 下は神田駅を通過する松浦鉄道(MR)の車輌。横には、日鉄神田、日窒江里炭鉱があった頃使われていたホーム跡が寂しげに残っています・・・ 繁栄の名残をとどめた「肥前神田駅」の駅舎。この駅に思い出のある人も多いことでしょう・・・ 昭和2年の資料による